内容説明
父が、なぜ急に結婚しろなどと言いだしたのか、ガブリエラには皆目わからなかった。父が結婚相手として家に招いたのは、マルドラビア公国プリンス・リカルド。途方もなくハンサムで魅力的な男性だ。とはいえ、十九歳なのに結婚を無理強いされるなんてごめんだ。幸いリカルドにも結婚の意思はないらしく、ガブリエラはほっとした。だがその夜、事態は一変する。ディナーの最中に、父が急に倒れたのだ。彼はいまわの際に言った。「一カ月以内に結婚すると約束してくれ」死にゆく父を前に、ガブリエラは結婚の誓いをたてるしかなかった。★昨年デビューした新人作家フィオナ・フッド・スチュワートの最新作は、プリンスとの甘酸っぱい恋。ゴージャスな設定を得意とするフィオナの筆が冴えわたります!★