茶の本

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茶の本

  • 著者名:岡倉覚三/村岡博
  • 価格 ¥550(本体¥500)
  • 岩波書店(2012/04発売)
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  • ISBN:9784003311516

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ねこ

151
本書はThe Book of Teaとして英語で1906年に出版され独語、仏語でも訳された後、1929年にやっと日本語で訳された本です。100年以上前に書かれた日本の茶道に関する100ページ以下の薄い本ですが内容は濃く深い。「茶には酒のような傲慢なところがない。コーヒーのような自覚もなければ、またココアのような気取った無邪気もない」と。茶道は道教と禅道に深く結びつき、人生と芸術に関する思想にも大きく影響を及ぼす。また、茶の宗匠は自らが芸術そのものになろうと努め、立ち振る舞い、生き方、死までもそれに準ずる。2023/06/24

クプクプ

73
岡倉覚三とは、岡倉天心のことです。岡倉覚三が、東洋の茶道の文化を英語で文章を書き、村岡博が日本語の翻訳したのが、この本です。岡倉覚三は、「東洋はひとつ」という考え方の人物だったようです。私は、茶道はわかりませんが、切り花が好き、という理由で、花道は少しわかります。花道も茶道と同じくらいの歴史があって、茶道を行う床の間に、生け花を飾る習慣があるそうです。花道にも、いくつかの流派があるそうです。生け花も、けばけばしい色は、排除し、部屋と調和する花が望ましいそうです。ピリッとした緊張感を味わう読書でした。2026/05/01

molysk

73
明治の終わり、岡倉天心は茶の湯をもって、西洋に日本人の精神を伝えんとした。茶道は、日常生活の俗事の中にある美しきものを崇める一種の儀式であって、その要義は「不完全なもの」を崇拝するにある。相対の中の絶対、空虚の中の実体、不均衡の中の均斉。不完全を崇める精神を、天心は語ろうとする。茶の湯は禅の儀式の発達したものである。精進を重ねることで悟りの境に達する。人生の些事の中に偉大を見出す。茶道の理想は、これらの禅の考えから出たものである。茶道の流儀にとどまらず、茶を通じて日本人の心を世界に広めんとした一冊。2023/08/06

keroppi

70
東京藝術大学大学美術館で開催中の「藝大式美術の"ミカタ"」展で「茶の本」のコーナーがあった。著者・岡倉天心は大学の前身である東京美術学校の校長をしており、この本は、英文で書かれ明治39年ニューヨークの出版社から出版されたものだそうだ。日露戦争に勝利した当時、「死の術」を説く武士道に対して、「生の術」を謳う日本文化批評を対外的に発信したものという解説に触れ読みたくなった。茶には、そんなに興味があるわけでなく、理解しづらいことも多かった。会田誠が解説した本もあるらしいので、今度はその本を読んでみようかな。2026/08/12

k5

58
日本文化に関するワークショップに呼ばれることになったので、安易な選択ながら予習。思ったよりインサイトなかったですが、至ってまともなことを言っていて、西欧における日本文化の需要という意味で意義のある本だなあ、と自分もインサイトないことを考えました。芸術が強者のものではない、という感覚がとても心地よいです。2022/12/29

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