ソクラテスの弁明/クリトン

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ソクラテスの弁明/クリトン

  • 著者名:プラトン/久保勉
  • 価格 ¥528(本体¥480)
  • 岩波書店(2012/04発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
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  • ISBN:9784003360118

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

365
これを読んでいると、西欧とはいうものの、古代ギリシャ人の感性や理想とする生き方は、キリスト教受容以降の人たちのそれとは大いに違っているような気がする。ソクラテスの潔さは、やはりギリシャの神々に対する責任の取り方であるのかもしれないが、クリスチャンと違って、より人間中心的であるようだ。つまり、ギリシャの神々は絶対者ではないのだろう。それは、『クリトン』において一層に顕著だが、ソクラテスの、法に対して置かれる信頼と遵守と、自分を死刑という境遇に追い込んだ告発者やアテネの人々の犯した誤りとの矛盾の止揚を⇒2024/08/30

のっち♬

160
不敬神の罪で公訴されたソクラテスの弁明。配慮すべきは魂か肉体か、彼が突きつける妥協なき勧告は哲学を論じる素質の有無を問いかける。世俗的関心から本来の自己の分離、その魂の善を目指す先には絶対的な次元が存在するという認識は、現代人にとっては難しい素質となりそうだ。自己変容を意識し続けなければ哲学は成立しない。『クリトン』で表出するように、アテナイは生を吟味するのに必須の対話相手だった。愛知者にとってそれが出来ない人生は生きるに値しない。ソクラテスを殺したのが民主制という事実は、著者の国家論に大きく寄与した。2021/09/19

ehirano1

137
#無知の知。#智は何の目的で何に使うのか。#ソクラテスは一神論者。#ソクラテスの自身の信念を貫く「強さ」に圧巻。#無知の知は死をも凌駕するのか!?。#結局、勝ったのは誰なのか。リスペクト@池田晶子。2024/10/14

優希

120
死を目前にしても己を貫くソクラテスの表明が凄いと思わされます。自らの信念に妥協しない姿には覚悟の迫力を感じました。師としてのソクラテスの偉大さを完全に描いているプラトン。薄い本ですが、一本筋の通った哲学者の弁論を余すところなく語り尽くした充実の1冊です。2016/07/23

ヴェルナーの日記

120
プラトンの師ソクラテスに対する思いが、ひしひしと伝わる感動の書。 この頃のアテナイは、ペルシャ戦争に勝利すれど、ギリシャ内ポリスの覇権を賭けたスパルタとの戦争に負け衰退の時代にあった。直前には30人政治による専制政治を体験し、やっと彼らを追放して民主制をとり戻りしたと頃だった。その中で政治家も民衆も未熟な政治意識が、無実で高貴なソクラテスを死刑に追い込む。その時プラトンは逃げることも出来たが、国民に本当に民主政治とは何かを示すため敢えて死を選んだ。プラトンに筆致鮮やかにソクラテスの信念が伝わってくる。2013/02/24

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