内容説明
愛する男を待ち続ける女、隠居した天才的スリ、タクシー運転手として働きながら機が満ちるのを待った工作員。心に傷を持ちながら、独り誇りを抱き続けた者たちの消せない染み。あきらめることを知らない6つの魂が、薄明の世界に鮮烈な軌跡を刻む。著者が織り成す切なく熱い人間讃歌、人生を戦うすべての者へ。(講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
chiru
75
『市ヶ谷』の指示で、裏組織と渡り合う工作員の仕事を『ステイン(しみ汚れ)』とした6編。『いまできる最善のこと』が一番好き。 北の工作員に狙われる元自衛官は自分と一緒にいるせいで命を狙われる小学生を助けられるのか…。 小学生のお母さんの手紙に目を潤ます元自衛官に涙。 二転三転する壮大なストーリーの『920…』は大作を読んだような余韻が残る。 自分の信念を失わない工作員たちに、理屈抜きに胸が熱くなる傑作。 ★5 2018/02/21
ALATA
63
ダイスの特殊任務を補佐するサポート組織にスポットを当てた福井節が冴える短編集。相変わらず硬質の文体、悲壮感漂う人物像にスポットを当てるストーリーが面白い。生きるために今できる最善のことを実践、行動していく「亡国のイージス」などのスピンオフの趣。「母親は家に帰れ」強い光を宿した瞳が胸に突きささる。サクラ、920と名もなき戦闘員、タクシードライバー、在宅勤務のAPとキャラが立っていました。★3※私としては組織から外れ自らの生存本能にかける、重厚感ある長編が好み。まだまだ未読作もあるのでこれからも楽しみです。2024/03/12
BlueBerry
49
設定とか状況を楽しむ本だと思いました。面倒くさい割りにラストはそれ程でもないなあ」と言う感じです。アクション好きな人の方が楽しめそうに思いました。私は途中でリタイアでした(笑。2014/03/14
KAZOO
37
短編集です。読んでいて自衛隊がらみの物語が多いのですが、別の意味から浅田次郎さんを思い起こしてしまいました。特に「畳算」などはほろりとさせるところなどそっくりの感じがしていました。またサブ主人公が結構多様で(子供、おばあさん、ガングロの女の子など)飽きさせずに楽しませてくれました。2014/09/19
Our Homeisland
30
想像以上に素晴らしい短編集でした。おすすめです。この作者の他の作品と同様に、ページに余白が少なくて文字がぎっしりです。「」会話文が終わると改行などがなくて文字数が多いのがこの作者の特徴の一つだと思います。なので、読み進めるために時間がかかってしまいます。ですが、「亡国の、、」などの他の作品と違って、教条的で説教くさい記述は少なくて、多い文字数が意外性もあるストーリー展開に使われています。読み応えたっぷりのぎっしり骨太なストーリーが展開されていて、非常に満足できる一冊でした。2018/10/23
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