内容説明
「君が必要なんだ、アリー」ひそかに憧れていたボスのマークからそう言われ、アリーはまさかと思いながらも、天にものぼる心地になった。だが、次の瞬間、期待は音をたてて崩れた。マークは、先日生後十一カ月の姪を引き取ったが、その世話をぜひともアリーに頼みたいのだという。君の秘書としての仕事ぶりは知っているから、きっといい母親役になってくれると思うから、と。アリーは複雑な心境のまま、しぶしぶ彼の家に住み込むことに同意した。だが、アリーは想像もしなかった――マークもまた、ひそかにアリーに惹かれていることなど。★ミニシリーズ『華麗なる紳士たち:秘められた情事』の新作です。ブレンダ・ジャクソンらしい純真でかわいいヒロインの姿が印象的な作品です。★
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
akiyuki_1717
2
シリーズ三作目。シリーズ物にしては登場人物も抑えられていて、前後作の主人公達も上手く登場させていて良かった。純真で真面目で愛情深いヒロインで、押し付けがましくないところも好感を持てた。ヒーローは優しさを隠しきれない頑固者だけれど、罵ったり意地悪をすることもなく、過去のせいで愛を捨てた理由も納得できた。ヒーローの姪の行動をもっと描いて欲しかったけど、シリーズのミステリーを盛り込むために削られたのかな。ヒロイン妹の恋愛もサラリと上乗せさせてるけれど、しつこくもなく、上手な作家さんだと感心しました。2017/03/02