内容説明
幼なじみの“よっちゃん”は、会う度に違った。私立の詰め襟中学生、暴走族の高校生、恋する浪人生。でもその内面はいつも温かで……(「二十二時」)。子供の頃、雪の積もった帰り道を歩いた。方向感覚を失って、“遠く”という“悲しく寂しい場所”に迷い込んでしまった(「十七時」)。人生のそれぞれの風景を鮮やかに切り取った、私小説の味わいを残す、切なく懐かしい二十四の記憶。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ミカママ
331
1日24時間をテーマに、著者自身の経験を織り込んだ私小説であったことに驚き。わたしだったらどんな24時間にするかしら、と想像しながら読んでいた。乃南さんの小説を読み込んでいるわたしには、あれやこれやの小説のモチーフを、この作品中で探す楽しみも。当たり前のことだが、上手な作家さんはエッセイ(これは私小説だが)もおもしろい。2018/05/13
aax74370
27
★★☆☆☆ 乃南さんの人生を振返った思い出短編集。。。んーー 僕敵には 乃南作品の外れ作品でした。。。 2014/03/06
かおる
25
短編集かと思って読んでいたけど皆さんの感想を読んでエッセイだと知りビックリでした。少女から大人へと移り変わる気持ちの過程が描かれていて自分と重ねてみたりなんかしてシンミリ読みました。2017/11/30
きのぴ
19
乃南さんの私小説風の短編集。タイトル通り一日のそれぞれの時間の記憶が綴られた24編が収録されている。あくまで私小説風なので、これは乃南さんの実体験なのかどうか気になるものがたくさん。過去の話は乃南さんと共にタイムスリップしたような感覚で楽しめた。2022/07/27
Our Homeisland
19
面白かったです。自分が経験したことをエッセイ風の短編にしているのだと思いますが、さすがに文章が上手で、特に情景の描写がすごいなと思いました。読みやすいしおすすめです。今回、手にとって、「確かに読んだのを覚えているぞ。」と思いながら読み進めたのですが、ちょっと前に、一度読み進めて、三分の一の8話まで読み終わったところで、中断していたのを、そうとは気づかずに、再び手にとったということが分かりました。子供のころの雪の日の思い出の話で、出てくるあたりは、私が出た高校の近くでもあるので場所が浮かんで面白かったです。2014/10/31




