内容説明
現代日本を代表する二人の大作曲家、吉松隆と西村朗は悪友ともいうべき親しき間柄。そんな二人が対談形式で、ベートーヴェンやモーツァルトら巨匠作曲家たちの作品と人となりを系統づけてゆく。同業ならではの視点と歯に衣着せぬ発言があぶり出す作曲家像は?
目次
第1章 まずは“モーツァルト”から作曲家診断
第2章 “オペラ”の作曲家診断
第3章 ところで“作曲家”ってなに者?
第4章 “経済学”からみる作曲家診断
第5章 “現代音楽”から作曲家診断
第6章 作曲家の未来予想図
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
まるほ
23
図書館でふと目にして手に取った本。思わぬ“掘り出し物”。▼クラシック音楽の作曲家である西村朗氏と吉松隆氏が、対談形式でクラシック音楽界の大作曲家をぶった切る。“評論家”目線ではなく”本職”の作曲家の目線で語られる大作曲家評は、ある意味独創的でとても興味深い。なにしろ冒頭からモーツァルトを“凡庸”と評する。▼ある程度クラシック音楽に馴染みのある人向きの本であり、初心者の“導入本”としては敷居が高いかな…。▼お二人が率直に歯に衣を着せずに、自らの音楽的嗜好を隠さずに本音で語っているので、とてもおもしろかった。2019/12/05
ほたぴん
5
ところどころの診断グラフにへぇ~。あたりまえですが、一口に作曲家といっても、作曲の仕方から生活レベル・人間性までいろいろでおもしろかった。日本人のDNAが惹かれる作曲家=チャイコ、ドヴォルザーク、スメタナって、納得。2010/12/23
yu
2
第一線で活躍されている作曲家、西村朗さんと吉松隆さんの対談集。好き勝手に語っているように見えるが、鋭い指摘もあり油断できない。何度も読み返したい本。2014/09/18
quabex
1
対談形式で気軽に読める。文明論的な話題より、音楽や作曲家と自分たちの関わりという切り口の話の方が具体的で面白い。“「バッハは、古い音楽ではなく若い音楽」そして「現代音楽は、新しい音楽じゃなくて年老いた音楽」なんだって。つまり、クラシック音楽は前進して進化しているのではなくて、18〜19世紀でピークを迎えて衰退しているんだという視点だね”(p.196)、“ほかの音楽ジャンルでもそれは感じる”(p.234)という吉松氏の発言が記憶に残った。なるほど!という感じ。2013/02/07
うな坊
1
かたやN響アワーの司会者、かたやNHKFMシンフォニー・コンサートの司会者。風貌から言って、まったく異なり、この二人が対談するなんて話が合うのだろうかと思って読み始めたが、かなり意気投合。面白かった。モーツアルトの評価が抑えめであるのは興味深い。西村さんがボロディンに甘かったりするのも本音が聞けて楽しい。2011/07/17




