内容説明
将棋に先手と後手があるように、人生にも先手と後手がある。奨励会を年齢制限で退会し、アマチュアとして夢を追いかけた私はいわば「後手番」の人間。だが「後手」にも先手にない強みがある!
目次
第1章 「後手」にも強さがある
第2章 「プロ」には誰でもなれる
第3章 プロの執念
第4章 トップに立つために
第5章 プロとアマチュア
第6章 将棋の未来
対談 「後手番」棋士と二十歳で頂点に立った「先手番」天才棋士が語る「本物のプロ」とは?(瀬川晶司×渡辺明)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Matsumouchakun
2
1日3時間勉強し続けられれば誰でもプロになれるって本当?でも続けるって難しいよね。いつまで続ければいいかはわからないし。解説がわかるようになるという初段にはなってみたい。2022/03/24
秀
2
後手だからどうだという話よりも、アマチュアとプロの違いや、どのように普及活動をしていこうと考えるのかなどが面白く感じた。 瀬川さんはたしか数年前にフリクラを脱出しんしゃったと思う。それに今年は今泉さんもいる。 お二人とも上がっていってほしいな2015/05/24
カラシニコフ
2
著者は、奨励会で三段まで行き、年齢制限で余儀無く大会させられ、アマチュアで実績を残し、最終的に61年ぶりに、プロ編入試験で、四段になったプロ棋士。アマチュアとプロは、何が違うのか。それを本人の目で見てきたものが描かれている。また、夢を実現させるには、たゆまぬ努力が必要なのだと感じた。サラリーマン時代の経験が生かされてる、めずらしい棋士だと率直に思った。2014/03/19
ちゃいろさん
2
将棋を知らなくても読めます。実際私もトッププロの一部(羽生さんとか超有名所)しか知らず、将棋のルールも知りませんが読めました。角落ちとか専門用語も出ますが分からなくても問題なかったです。どんな分野でも、プロ(トップ)を目指す人には凄く良い一冊だと思います。2013/11/09
あなあき
2
正直なところ、もっと「生々しいエピソード」みたいなモノを読みたかった感じもするけど、将棋界の事情などを知らない一般人に向けた新書という形式ではなかなか難しいのかもしれない。ただ、いくつか、組織内部の人間では言い難い事柄にも言及してくれているのが非常に興味深いところ。情報化時代を迎えて、プロとアマチュアの棋力差が小さくなってきていることや、公益法人としての将棋連盟の「立ち位置」や「経営・運営・スポンサーの問題」など、瀬川さんの貴重な経験から見える「将棋の将来像」を等身大の言葉で語る素朴な姿勢に感銘を受けた。2013/05/14