文春文庫<br> 恋愛詐欺師

個数:1
紙書籍版価格
¥502
  • 電子書籍
  • Reader

文春文庫
恋愛詐欺師

  • 著者名:岩井志麻子
  • 価格 ¥499(本体¥454)
  • 文藝春秋(2016/05発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167706029
  • NDC分類:913.6

ファイル: /

"Reader"および"Reader"ロゴは、ソニー株式会社の商標です。

内容説明

ガタガタの歯並びで下腹の突き出た、プライドだけは高い名門女子大生デリヘル嬢。「あたしバカだからわかんな~い」を口癖に、男を欺き続けることが生きがいのC級グラビアアイドル。ベトナムのレストランの端正なボーイに一目惚れして、彼と関係をもつためだけに通いつめる小説家。大昔のアイドルのような服を着て、自家製の天国にすむ、自称作家──。不気味でありふれた女たちが垣間見せる、虚無的で渇いた性愛模様を描いた短篇集。岩井志麻子版「黒い報告書」!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

dr2006

30
中毒性があるからと避けているのに中毒性があるからこそ読みたくなる岩井志麻子。造花の花びらも枯れて落ちる。24時間営業のファミレスも閉まる瞬間がある。女性の生き様の際どい「際」を見た気がする。手加減のない明け透けさと吹っ切れた感が心地よくて、またきっと読みたくなる。2015/12/19

mari

6
志麻子さんには珍しいこの表紙。内容は志麻子さんらしくマイナスオーラたっぷりの短編集。気分のいい話ではないのに、なのに読んでしまうのはなぜか。。。自分に中のドロドロが昇華されるのでしょうか。2013/02/04

鮎川まどか@AnxAn

5
凡百のホラーを軽々凌駕する作品。 生理的に嫌悪をもよおす短編がズラリ。 現実と地続きであると感じてしまう題材選びも凄い。 傑作。2011/04/15

ぎんりょうそう

3
怖さとは違う一面を見せる作者。あまり希望があるとも思えず、切ない暗黒の世界。いいね、さすが岩井志麻子。2012/08/14

くさてる

3
内容は、暗い思いに囚われて生きる女性を主人公にした短編集。主役はどれも、弱かったりずるかったり卑怯だったりと、負のパワーに彩られて生きる女ばかりで、そんな彼女らが落ちていく運命をさんざんねちっこい文章で書き出していくので、合わないひとには合わないかもしれません。が、後味は不思議と悪くない。それは、殺伐とした風景のなかでもどこか静かな綺麗さがあるから。2007/03/28

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/452020
  • ご注意事項