内容説明
母亡き後、父とエルサレム巡礼の旅に出たカトリーヌは長く苦しい旅路の果てに父をも失った。フランスへの帰途、山賊に襲われたところを救ってくれたのは、アランと名乗る十字軍遠征帰りの騎士だ。道中の危険を案じたカトリーヌは、アランに同行を頼むが、はたしてどこまで彼を信じていいのか迷う。父が聖都で手に入れた、全キリスト教徒の宝である聖杯は、なんとしてでも邪悪な者たちから守り抜かねばならないのだ。しかし、ほどなく聖杯をめぐる醜い争いに巻き込まれ、カトリーヌはアランに秘密を告白せざるを得なくなった。★一月から三カ月連続でお届けしてきたアン・ヘリスの中世騎士物語。最終話である本作のヒーローは、前作『高潔なる騎士』(HS-278)の主人公ステファンの異母弟アランです。★
感想・レビュー
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早川珠生
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父を殺されて尚 父から託された聖杯を守り続ける主人公と守らんとする騎士の話 頑固だが他人に頼らず巻き込まないよう自分で切り抜けようと努力を惜しまない あくどい計略を巡らす輩もたくさん出てきた 自分の気持ちに素直に従えずそこでも苦悩してしまうなかなか本心が言えずにじれじれがハーレクインらしい 囚われのリチャード王のくだりはよく出てくるので作品にしやすい時代なのかな? 世界史を勉強し直したくなる2011/06/05
立花真幸
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★★★☆
terutyann
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最後のほうで変に頑なになってしまうヒロインとヒーロー;;ちょっと苦手。2010/03/01
くろうさぎ
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欲深い人たちに翻弄されてしまうヒロイン。2009/05/06