内容説明
ある日突然、だまし・恐喝の電話はかかってくる。そのとき、あなたはどうやって身を守るか。財テク評論家として著名な著者が、あろうことか、一度ならず二度までもATMに大金を振り込むことになった。その心理的葛藤と、憎むべき犯罪者の巧妙な手口、語り口。
それらをあぶり出す渾身・異色のドキュメント。オレオレ詐欺、架空請求詐欺、還付金詐欺などの、いわゆる「振り込め詐欺」から身を守るための基礎知識が満載された一冊。
目次
はじめに――私がこの本を書いた理由
part1 昼下がりの怪電話
――災難は、ある日突然やってくる(2005年11月下旬)
part2 二度目の詐欺電話
――災難は、忘れたころにやってくる(2006年7月下旬)
part3 人間のクズにだまされるな!
――まず、敵の手口を知ることからはじめよう
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Humbaba
3
オレオレ詐欺を始めとする架空請求は,その人物の浦井戸を付いて来るために自己防衛がなかなか難しい.そして,一度引っかかってしまえば,その情報が漏れてしまうために,より多くの被害への扉が開かれてしまう.請求に対しては断固として無視することが最も効果的な身の守り方となる.2010/09/07
山田
0
典型的な詐欺の例。 今はここまで単純では無い気もするけど、いざ電話がかかってきたらこうなってしまうかもしれない。 身近な例として読んでおいて損はないかもしれない。2013/04/13
シサキ
0
当時65歳だった筆者が架空請求詐欺に引っ掛かった体験談。僅かに感じた疑問や詐欺だと気付くチャンスを上回る、恐怖と動揺、羞恥と見栄、そして自己防衛。出会い系利用という心当たりがあった筆者の、電話を受けてる時の心理状態がよく分かる。(脱線しがちであるが)テンポも良い。しかし締めの部分、騙す側に憤るのは良いが時代のせいにするのはどうよ。昔から騙す奴も騙される奴もいて、詐欺なんて方法や名前を変えるだけで大昔からあるわい。2014/05/03