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内容説明
海外ミステリーへの比類なき愛とクリティーク明晰な論理で語られた、至高の評論集●ミステリー通になるための100冊(海外編)●作家(オーサー)、脚本家(ライター)、編集者(エディター)、探偵(スルース)――(『犯罪カレンダー』エラリー・クイーン)●この人を見よ(『魔法』クリストファー・プリースト)●密室――クイーンの場合ほか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
サイバーパンツ
10
推理小説の形式化が進むにつれ、体系が自己言及のパラドックスに陥り、内部から自壊せざるをえなくなる所謂「ゲーデル的問題」が、クイーンの諸作にも現れ始めるという「後期クイーン問題」で有名なあの評論が収められている。門外漢の自分では、ほとんど理解できたとはいえないが、フィクション論などの観点から見ても、かなり重要と思えるので、しっかり勉強した上で読み直したい。と、ここまでクイーンの話ばかりしたが、ミステリ初心者へ向けてブックガイド的に紹介される各書評のテクスト読解も優れているのでそこだけ見ても十分に良書。2017/05/05
不見木 叫
8
『ミステリー通になるための100冊』は黎明期・黄金期・ポスト黄金期ともにまだまだ未読が多かった。『初期クイーン論』はクイーンを読んでいる時に感じたことが幾つか言語化されていて興味深かった。2022/06/28
サイトー
2
再読。2024/09/05
quantumspin
2
作中犯人の偽装行為が作中に手掛りを残さなければフェアとは言えず、フェアな探偵小説では、探偵は推理により偽装行為を見抜ける。実際、初期クイーン論で扱われたクイーン作品では、探偵は偽手掛りを推理により見抜いている。作中犯人の偽装行為が作中に手掛りを残さない場合、探偵は偽装行為を見抜けないが、これはフェアな探偵小説ではない。『作中手掛りだけを使って作中手掛りそのものの真偽判断はできない』が、法月の言うゲーデル的問題だろうが、この問題がクイーン作品で生じているとする法月の議論は、あまり正確ではないように思われる。2014/11/29
omemegaro
1
「後期クイーン問題」についてが読みたかったのでこの本を手に取ったが、そのあたりの後半に収められている表題のロス・マクドナルド論やレクター博士に関する構造的役割への言及など、トリックがどうとかではなく文体や物語構造に言及したかなりまともな批評が意外で面白かった。2024/10/11
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