内容説明
日本人の生き方がおかしい。とにかく儲かればいいという拝金主義、自分がよければ他人はどうでもいいという利己主義が蔓延し、ますます生きづらい社会になってきている。頻発するいじめや自殺、偽装や不正の発覚はその象徴である。一昔前の日本には、他人を思いやる美風があり、人生の価値は金だけではないとする美徳があった。しかし、過去を否定し、伝統を否定し、日本の精神文化を否定してきたことで、自らの拠り所を失い、生き方を見失ってしまったのである。本書は、日本人が長年暮らしを営んできた美しい風土、育んできた奥深い精神文化を見つめ直すことで、現代の私たちが日々をどのように生き、どのように人生を全うすればよいのかを示す試みである。生き方に迷う日本人が、自国の素晴らしさに気づくとともに、自らの存在に自信を取り戻し、より美しい生き方、より大きな人生の価値を見出せる書。
目次
第1章 「生き方」を失った日本人<br/>第2章 「生き方」喪失の背景<br/>第3章 「生き方教育」の再興<br/>第4章 日本人の精神の源流<br/>第5章 日本人の生き方の「核」<br/>第6章 これからの日本と日本人
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tomozoo33
1
日本人らしさを歴史から考えている本。『人格の向上にゴールはない』という言葉が印象に残りました。2014/02/16
h-kan
0
日本精神の流れを学習させてもらった。何度も精神性が危うい状態になったが、それを更に熟成させてきた。しかし、今の日本に求めるものも明確に示されており参考になった。日本人の弱点は、本当にその通りだとお思った。2022/04/08
Hogfeldt
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技術進歩により私たち生活環境は大変便利となり、これは、先代の先輩方たに感謝をしなくてはいけない。ただし、便利なったことでの立ち止まり考えることの機会が少なくなったと思います。意識して、考えること、欲に対するコントロールをし、心豊かに、フェアーに、美しくふるまえる人を心がける。2018/11/20