内容説明
時は十九世紀初頭、華やかな社交シーズンが幕を開ける季節。とある舞踏会に出席したソフィーの目に、強烈な魅力を放つジャックの姿が飛び込んできた。二人は運命に導かれるように、その瞬間から惹かれ合う。ハンサムな黒い瞳の紳士と、輝くような美貌のレディ――似合いのカップルに影を落としたのは、ご婦人方の噂話だった。一族を支えるため、彼には金持ちの花嫁が必要だというのだ。財産などないソフィーは、深く悩んだ末、悲しい決意を固めた。求婚される前に身を引くしかない。この心が引き裂かれても……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
リディア
9
珍しくヒーローが最初から結婚したいって話なのですが、いまひとつ。2人共心の内をさっさと明かしたらすむことなのに…。すれ違い期間が長過ぎてジレジレ。大きな事件も無くて盛り上がりにかけ最後の事件も大事にならず駆け足ぎみにエンディングで物足りなかったです。2020/04/01
くろうさぎ
2
三人の求婚者を呼んで、ヒーローがレノーアの兄と知ったので、再読。レノーアが結婚してから2年も経ってた。ルースヴェンは色んなところにかだしてるんだなぁ・・・・。2010/10/19
矢田ふみえ
1
誤解が、誤解をうんでという感じ。ヒーロー、好い人なんだろうけど、なんかすっきり感情移入できない。2016/03/24
びわ
1
うーん…レノーアとハリーの話に比べるといまいちだったかな。ヒロインが子供っぽいのか?ヒーローも財産あるの隠しすぎてる気がしたけど。あんまり盛り上がれなかった。2013/05/01
MOMO
1
ソフィアちゃんの勝手な思い込みっぷりには少々うんざり・・・ひとこと聞けばすむようなことを、勝手にうじうじと思い悩み、悲劇のヒロインぶって<私さえ身を引けば、彼は幸せになれるのよ・・・>ッてぇのりなんだもの・・・自分がどんな状態にあるのかは、ハリー君当人がよーく判ってるんだから、本人が気にしてないことをあんたが悩んでどうすんのさ!もっとも、作法にのっとった求婚活動をしているうえに、若いカップルの世話まで焼いてくれるハリー君の許容の広さと忍耐強さには思わず感心してしまったわ。良いお兄ちゃんよねぇ・・・2011/02/21