角川文庫<br> 武神の階 上 新装版

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角川文庫
武神の階 上 新装版

  • 著者名:津本陽
  • 価格 ¥682(本体¥620)
  • KADOKAWA(2013/10発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041713327

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内容説明

下剋上で越後を支配した父・長尾為景の死から7年。元服した景虎は、地侍の反抗を制圧するため栃尾城に出陣した。一糸乱れぬ用兵で大勝を収め、14歳にして指揮官として非凡の才を発揮する。毘沙門天の化身と恐れられるようになった景虎は兄に替わって長尾家当主となり、春日山城に入った。名実ともに越後国主となった景虎に、宿敵・武田信玄との対決の時が迫る。乱世に、至誠を貫いた聖将・上杉謙信の生涯を描く戦国歴史巨編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うたまる

1
「謙信は不動明王と摩利支天とを粉にはたき、等分に練りたてたるが如し」(長尾佐次右衛門)……軍神とも越後の竜とも謳われた、上杉謙信の伝記。海音寺潮五郎『天と地と』がほぼ川中島合戦で終わっていたので、その続きを知りたくて読んでみた。津本陽の作風とは史料を多用するスタイル。エンタメ度は落ちるが、実像を掴むにはこちらの方が都合がいい。そこで驚くのは、その神懸った強さから、同時代の人たちに大袈裟ではなく真面目に神の化身と信じられていたこと。敵も味方も自分自身も本気で信じたという神っぷりを、下巻でも存分に味わいたい。2017/12/23

イエテイ

0
上杉謙信の領土拡大よりも義戦に明け暮れた生き方と、その集大成の川中島の戦いの臨場感が伝わってきます。2015/05/13

葉紗

0
「越後の龍」「軍神」と呼ばれた上杉謙信の生涯を扱った本。上杉謙信があまりに「白すぎる」という描き方をされているように感じました。その白さが、幼少期に毘沙門天を見てしまったが故であり、毘沙門天に見捨てられる事のないように自分を律する姿だと示唆されていて、痛々しかったです。その中でも最大の悲劇ではないか、と思えるものが若き日に起きた直江実綱の娘との恋愛事件であり、彼女を愛していながらも、彼女を受け入れたら自分は天に見放されるという謙信(当時は景虎)の強迫観念と、それによって傷つく彼女の姿が切なくもどかしい。2014/08/13

よっ!

0
文章が難解で情景がまったく頭に入らない。途中で何度も読むのをやめようかと思ったが、何とか読み切った。得たものは、まったくつまらなかったという感想だけ。★☆☆☆☆2012/04/17

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