内容説明
頻発する身寄りのない孤独な男女の失踪事件。都会の片隅に集うスナックの常連四人が、事件に敢然と立ち向かう決心を固め、行動を開始した。失踪事件の裏には政財界を巻き込んだ巨悪の影が見え隠れし、四人に危機が迫る。巨大な組織に比してあまりに微弱な彼らの戦いに勝機はあるのか? 現代の病理を鋭く抉る長篇社会派ミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かしわもち
1
実家の本棚にあったので何となく読んでみて読了。 なかなか面白いミステリー小説だった、以上の感想は浮かばなかった。 解説(あとがき)にて筆者の森村誠一は松本清張と並び称される人物であることを知る。2017/03/13
火星人碧
0
「不器用な性格のためいつも損をしている」ような4人は、不器用な人が集うバー・止まり木の常連で、気の合う仲間だった。彼らが巨大な社会悪に敢然と立ち向かい、平凡を絵に描いたような彼らが、情熱を熱くたぎらせる。痛快なものがたりである。同作者の作品に「流星の降る町」というのがあるが、その姉妹篇と呼びたいような作品である。2016/04/24