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内容説明
1980年代、「ポストモダン」が流行語となり現代思想ブームが起きた。なにが20年前の若者を熱狂させたのか。丸山眞男など戦後思想との比較をふまえ、浅田彰や中沢新一らの言説からポストモダンの功罪を論じる。思想界の沈滞の原因を80年代に探り、思想本来の批判精神の再生を説く、鬼才による現代思想論。
目次
序 かつて、「現代思想」というものがあった
1 空回りしたマルクス主義(現実離れの戦後マルクス主義 大衆社会のサヨク思想)
2 生産から消費へ―「現代思想」の背景(ポストモダンの社会的条件 近代知の限界―構造主義からポスト構造主義へ)
3 八〇年代に何が起きたのか(日本版「現代思想」の誕生 「ニュー・アカデミズム」の広がり)
4 「現代思想」の左転回(なぜ「現代思想」は「終焉」したのか カンタン化する「現代思想」)