内容説明
心ならずも荷担した派閥が藩内の政争に敗れ、上意を帯びた討手を差し向けられた長岡平十郎。もはや五歳になる千沙と二人だけの平穏な暮らしには戻れない。下級武士の意地を通すため脱藩し、江戸に向かった父娘だが、そこも安住の地ではなかった…。『上意討ち始末』に続く「子連れ侍平十郎」涙の完結篇!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
132
子連れ侍平十郎「江戸の風花」2巻。江戸に出てきた平十郎親子、糊口を凌ぐために始めた道場破りだが、縁あって剣術道場の師範代に、しかしここでも他道場のいさかいに巻き込まれ、上意討ちで藩からも命を狙われる、前回よりも剣戟シーンに迫力が、娘を守らんが為に平十郎さんの剣が冴えわたる感でした。小さな娘が何度も危機にさらされる事には悲しいかな。カバーには涙を誘う完結編と書かれてあったが、「子連れ侍」シリーズ堂々の復活と書かれてあり昨日読み終わったがそれ以降出てないような??2015/01/15
nyaboko
2
藩の騒動に巻き込まれ、藩を追われた主人公。前巻の感想がちょっと酷いので誤解を招いたかもしれませんが、おもしろくないわけじゃないです。剣劇シーンは迫力ありますし。ただ、内容が辛いです。今回も最後の最後が……。好きな方は好きでしょうが、私には合わなかったもよう。2012/12/05
ぶーにゃん@積ん読本解消中
0
「上意討ち始末」で江戸に出てきて剣術道場の師範代におさまり自分の居場所を見つけていく。追っ手が忍び寄る中で父として道場の責任者として必死に働く姿はデフレ不況の現代サラリーマンとダブって見えました。でもカバーの解説に「子連れ侍平十郎」涙の完結編としながら3巻目を出すのはいただけないなあ。2009/12/27