内容説明
横浜中華街店主銃殺・強奪、地下鉄駅員銃撃・殺人未遂―孤児、浮浪生活、感化院、少年院、刑務所……。束の間の平安、妻子も得たが再び転落。ついに究極の罪を犯してしまう。
目次
序章 死刑求刑
第1章 孤児悲歌
第2章 罪の原風景
第3章 仮寝の獄舎
第4章 才覚に生きた日々―出会いと決別
第5章 再びの春と秋―娘の誕生と屋台村繁盛記
第6章 ちぎれた絆
終章 さらば我が人生
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雨猫
6
生い立ちが悲惨だからといって犯罪は許されないのだけれど。自分の本名すら知らなかったというのは想像を絶する。戦災孤児として門司で浮浪児たちとの生活には胸が痛む。彼には商売の才覚もあったのに刑務所と娑婆を往復した挙句に大事件を起こす。根っからの悪人とは思えないだけに、本人も言ってるように短期間世話になった養家の方が生きていたら犯罪人生を歩むようなことにはならなかったかもしれない。悲しい一生に割り切れない思い。2013年死刑執行。☆4つ2015/04/27
まりん
0
多分、根っから悪人ではないんだろうな〜。2008/06/16