内容説明
豊かな社会の情報洪水のなかで、若者はいつまでも大人になれない。成熟を困難にする現代の青春のまっただなかで、純粋さと誠実さを求め、あくまでも「他者肯定」を夢見て闘おうとする若者のための、永遠の指南の書。
目次
1 三つの序文(ぼくが「序説」の好きなわけ;十年間何をしていたか;一つの戦闘報告として)
2 若さという名の狼について(春休み;蝶をちぎった男の話;若者の「やさしさ」に気をつけろ ほか)
3 十年ののち(再び「春休み」に;ゲリラの兵士めざして;赤頭巾ちゃん気をつけて ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遥かなる想い
46
庄司薫君シリーズの中で一番記憶にない本。独白が多く退屈だった記憶がある。2004/01/01
KAZOO
38
まあ私は昔に何度か読んだことがあるので、再度今読んでもあまり違和感はないのですが、最近の若い人から見ると結構いやみな感じに映る人が多いかもしれません。日比谷高校、東大法学部という典型的なエリートコースを歩みながら芥川賞をもらったり奥さんはピアニストの中村紘子ということですが、若いときにはこのような本を読んで羨望を禁じえないということもいいのだと思っていました。2014/11/17
佐島楓
21
人は、人を傷つけずには生きていけない存在なのではないか・・・ここで深く思い悩み苦しむのが若さの特権だと思う。目をつぶって知らぬふりして生きているけど、ときどきこういう本に出会うと鋭く切り込まれたみたいな気持ちになる。2011/08/09
ソングライン
18
誠実、純粋は青春に限られた言葉ではなく一生をかけて目指すもの、多様性と情報過多の先駆けとなった60年代は若者が生きる価値を見出すことを難しくした。喪失で新人文学賞を受賞した後、作家活動を封印し再び赤頭巾ちゃん気をつけてを書くまでの空白の10年間を語る随筆。庄司薫が語る青春論に頷く読書でした。2025/04/07
ステビア
8
この本自体ちょっと相当猛烈にいやったらしくないですか?2013/05/31
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