内容説明
故郷イギリスから遠く離れた赤道直下の密林に分け入った一人の冒険家が百余年続く「王国」に君臨することに! 彼が人生を駆け抜けた末に見たものは栄光か、それとも絶望か?
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目次
1 プロローグ 出会い、それはいつも突然に…
2 ラジャがラジャでなかった頃(インドに生まれて―幼年時代 初めて見る故郷―イギリスへ帰国 転機のとき―傷ついた体を抱えて サラワクへの航海―偶然の産物 居場所を見つけて―サラワクに魅了され)
3 ラジャの時代(若きラジャ、その輝きのとき―欲しいものは手に入れろ ラジャ、戦いの日々―相手は海賊、そして目に見えぬ誰か ラジャ、苦悩の日々―もう一つの敵 サラワクは誰のものか―ラジャの位をめぐって)
4 イギリスでの晩年(老ラジャ、イギリスへ)
5 エピローグ ブルックとは何者であったのか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
inarix
5
インドで生まれ、イギリス社会になじめず、はるか東方への夢を見る。現地の内乱を平定したことでボルネオ王から白人にして“ラジャ“の地位を得、ボルネオ・サラワクの地に3代にわたる王国を築きながらもイギリス社会にはついに受け入れられなかった男、ジェームズ・ブルックの一代記。2013/10/29
Lyijykyyneleet
0
現在のマレーシア東部・ボルネオ島で、イギリス人の一介の青年がラジャ(王)となり、サラワク王国を築きあげる物語。東方への冒険心に駆り立てられた青年が、不思議な運命に導かれながら王国を築き、時に苦悩し、時に自ら船を駆って蛮族達と闘う色鮮やかな生涯は、世界中の多くの人々が憧れる英雄のサクセス・ストーリーそのもの。日本ではほとんど知られていませんが、彼の100年続いた王国を終わらせたのが実は日本軍であったりと、意外なところで日本とも関わりのある人物なので、是非広く知られて欲しいところです。2013/05/12