内容説明
激務の合間を縫い、休暇で北アルプスを訪れた棟居刑事。学生時代より親しんだ後立山を縦走中に、「夫を捜しに来た」という美しい女性と出逢う――。休暇を終え、東京に戻った棟居を待ち受けていたのは殺人事件だった。公園の片隅でホームレスの死体が発見されたのだ。身元不明の被害者を洗う棟居は、八年前の迷宮入り強盗殺人事件との関係に気づく。しかし、二つの事件を繋ぐ糸を手繰るうちに、思わぬ邂逅と新たな凶悪犯罪を引き寄せてしまう……。悪しき過去を消し去り、逃げる真犯人を、棟居刑事が追う!! 青春山岳ミステリ巨篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まあさ
1
人生をリセットした人々にスポットを当て、その人々のまわりで起こる事件。因果応報というべきか、人生のリセットなんて危険が付きものなんだなと痛感しました。ストーリーとしては最後のさいごまで気が抜けない展開でした。2018/02/13
久岡 弘佳
0
山好きな棟居警部が登山中に出逢った既婚の女性、「夫を探して山に来ました、、、。」 事件が起こるたびに、その時の女性に思いを馳せつつ、まさか関連があるのかと真相を探るあたりは、わかっていても一気に読んでしまいます。 私の中で、森村氏は安心して楽しめる作家の一人です。2013/01/21