角川文庫<br> 孤独か、それに等しいもの

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角川文庫
孤独か、それに等しいもの

  • 著者名:大崎善生
  • 価格 ¥506(本体¥460)
  • KADOKAWA(2012/10発売)
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  • ISBN:9784043740031

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内容説明

憂鬱にとらえられ、傷つき、かじかんでしまった女性の心を繊細に映しだし、灰色の日常に柔らかな光をそそぎこむ奇跡の小説、全五篇。豊平川の水面に映る真っ青な空。堤防を吹き抜けるつめたい風。高校三年の九月のある日、ピアスの穴を開けようとする私に向かって、かつての恋人は言ったのだ。「大切なものを失くしてしまうよ」と。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

chimako

88
悪い意味ではなく、観念的な小説だったように思う。主人公たちはとてもよく考える。考えすぎて何処かに歪みやひび割れが生まれる。自らを閉じ込めてしまう。解放されたいと切に思う。孤独というのは誰かと一緒にいるから無くなるものではない。誰かと一緒にいるからより強く感じられてしまうこともある。表題作は双子の女性が主人公。だが、一人は若くして死に、その悲しみに囚われた親は「あの子は最初からいなかったことにしよう」と決める。決して孤独を感じない孤独はいつか癒えることがあるのだろうか。2016/09/18

chiru

50
『孤独』をテーマにした5編の短編。孤独はひとりひとりの胸の中に秘めているもので、他人の理解を得ることは難しい。大切な人が残してくれた大切な言葉が、生き残った人を、縛ってしまったり、救ってもくれることの不思議さが印象に残る。『八月の傾斜』はなんだかわかるなって思った。★32017/12/20

44
何度も何度も、喪失感に流されてしまいそうになる。物語から受け取る感情があまりにも強すぎて、儚くて、寂しくて。自分を見ているような、酷く不安定な気持ちにさらされる。表現豊かな日本語の中にもないような、それに等しいものとしか呼べない感情が駆け回る。苦しい。でも、この苦しさをどうしても見逃すことが出来なかった。今も小さなことでいちいち傷付いて、壊れそうになる心を見ないようにして、強くなったと言い聞かせてきたけれども。そして、光が差す。人は見えないところで崩壊、再生を繰り返して強く、優しく生まれ変わるのだと。2012/08/27

紅香

41
隣同士に乗っていた人生の列車。突如無惨に引きちぎられた…絶望的な死。残酷な歯形、肉片を残して。お正月からこんな本に出会ってしまい、動揺している。注意深く死を避けて選別していたつもりなのに。5つの死を見てしまうとは身体にダメージをきたす。でも仕方がない。どの本を選んでも静かに死は横たわっていたのだ。ありふれた自然現象なのだと自分のくじ運の悪さの言い訳を探して内容云々じゃなくなる。淡々と詩的な文章。踏めば埋まらない銃創があく。怖い。『ラバー・ソウル』ゴムのような魂になって転がるしかない。蜘蛛の糸にしがみつく。2015/01/03

maimai

38
個人的には8月の傾斜が好きでした。主人公の祐子は中学生の時にクラスメイトの大久保君と付き合い始めます。二人は中学、高校と付き合っていきますが大学生のときに大久保君は車に跳ねられ死んでしまう。27歳になった祐子は未だに大久保君のことを忘れることができない...物語の最後で祐子が早瀬君のプロポーズを受け入れるシーンに感動しました。大久保君のことは忘れられないけどそれでも自分の幸せの為に前に進む祐子に心動きます。「今の私に失える大切なものって君との思い出しかないんだから」祐子の大久保君への愛が伝わってきます。2016/06/23

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