内容説明
児童養護施設に心理職が導入されるようになったが、それは被虐待児への対応のためであって、そこで暮らす他の子どもたち全般にまで及んでいない。本書は、長年、施設でカウンセラーとして子どもたちの心理療法を実践してきた著者が、被虐待児を中心に多くの典型事例をあげながら、様々な問題を抱える子どもたちの心の世界を類型に分けて理解し、職員や心理士がどのように関わってゆけばよいのか、具体的にアドバイスする待望の書。
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目次
第1章 児童養護施設
第2章 被虐待児
第3章 子どもたちの日常
第4章 心理療法について
第5章 生活と治療
第6章 まとめ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なつき
1
再読。2019/03/03
Lei
0
わたしは物心ついた頃施設にいたので被虐待児童としての自分はどこにも見えなかった。ブログを書く時にもそのあたりのプレッシャーを感じる事はあった。「虐待を受けてない施設出身者」として自分の考えを表現しつつも、施設にいる事自体はどうなの?と同時に思ってもいた。 周囲は虞犯少年、家庭で虐待を受けてそれを連鎖する子たち、殴る事が商売のような指導員。スルーし続ける保母。それでも親から捨てられた子たちは静かに暮らしていた。 施設の中の静かで真面目で取り立てて記載される虐待もない、一番誰からも見えない子ども達。た2007/06/06