内容説明
午後六時十分、横浜にある無認可保育室に二人組の男が押し入り、園長の早紀とともに五人の子どもが人質に取られてしまう。身代金は一人五百万円、期限は夜中の十二時。早紀は共謀者の存在に疑心暗鬼になり、人質家族はそれぞれの手段で我が子救出を試みるが、事態は思わぬ方向に展開していく。家族の絆を問う緊迫の六時間!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
49
ある日の夕方、許可外の保育室「アイリス」に福祉局と名乗る男たちがやってきました。しかし彼らは福祉局の人ではなく・・。子どもを預けて働けば働くほど余裕が出来てくるどころか、逆に身動きがとれなくなるジレンマ。共働きで何かあった時はお互いに助け合う関係なので良き理解者だと思っていたけど、本当に夫婦として家族としてこれで良かったのかという疑問。様々な問題がとりあげられ色々と考えさせられた話でした。ある意味これからが「アイリス」としての本当のスタートだと思います。★★★★2012/09/30
野のこ
6
タイトルと表紙が素敵で借りたら、あれ?24時間保育室で人質身代金事件!?しかもドタバタしながら消化不良。大人たちもっとしっかりして。リッキーはただただ可哀想。子どもたちは健気で切なかったです。これから星降る楽園のようなアイリスになるといいんだけど。淑恵さん、優しい心になって。早紀さんは早紀のナオミくんにいつか会えるといいな。2016/09/03
ゆうこ
4
なかなかおもしろいミステリー。ミステリーという分野でもおもしろいが、個人個人の心理もおもしろかった。ダーッと読めるのは読める。ただ、ところどころごっちゃになってしまうかなあ。あとは、託児所を舞台としているから仕方ないかもしれないが、残酷になりきれてない部分はある。「終わった後のスッキリ感(謎とき感)はあるし、個人の心理は非常におもしろかった。」おもしろくなかったわけじゃない。けど、個人的にもう一度読み返したいとは思わないかなあ。2010/12/08
ホタル
3
それぞれの視点から描かれていてスピード感のある作品だと思いました。誰が敵か味方かわからなかった。その後どうなったのか気になりました。2016/06/07
cafe_love
2
予想がつかないラスト。保育園でおこった人質たてこもり事件。早紀の子供を守るという固い意志。面白かった。2021/10/13




