角川文庫<br> 黒い自画像

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角川文庫
黒い自画像

  • 著者名:阿刀田高
  • 価格 ¥550(本体¥500)
  • KADOKAWA(2016/02発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041576243

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内容説明

「見たことがある。私に似ている。みんな年を取るとあんな顔になる……」。ふとよみがえる過去。内側から、私に囁きかける声。あのとき選ばなかった人生を、もし、歩んでいたら。いるはずのないもう一人の自分が、なぜか、今日は強く感じられる。生死の境が、まざまざと意識される。人生半ばを過ぎた15人の男女、15様の述懐。遠い過去へのほろ苦い郷愁。平凡な日日を突然襲う、心の陥穽を、精妙な筆致で綴った傑作短篇集!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takaC

53
樋上公実子さんの装幀画に釣られたのは内緒。あれ?前にも同じこと書いたような記憶があるけどこの本じゃなかったよな。何だっけ?2015/10/01

KAZOO

43
15の短篇が収められています。阿刀田さんの得意の黒に関するものかと思いきやそんなにブラックなものではなく比較的ほんわかしたような感じのものが多くなっています。私の年齢になるとこのような感じのものが合うようですが、物足りないと感じる人も多いのでしょうね。2015/04/24

うめ

15
時折挟まれる独白が、リズムを壊している気がなきにしもあらずだけど、短編ながらストーリー構成が面白い。一つひとつ味わいが異なって、読んでいて飽きませんね。2015/08/19

gonta19

13
新規購入ではなく、積読状態だったもの。 2012/5/9~5/10 阿刀田氏の短編集。奇妙な味と評された初期の短編集を髣髴させる作品が15編並ぶ。とても懐かしい感じ。個人的には、「青い靴」、「赤道奇談」、「蟹」が好み。2012/05/10

MIKETOM

6
全15編。こんなタイトルだからなにやらブラック系の作品集かと思ったがそうでもなかった。半分が軽い幻想譚というのがいかにも阿刀田風。残りの半分も軽い日常生活のあれこれを書いた作品がほとんど。ただまあ、大半はストーリーがイマイチかなあ。物語性の弱いのが残念なところ。『歌』『彫像』はなにやら低レベルのジョーク(苦笑)また『香水』は阿刀田の他作品の焼き直し(嗚呼)まあまあなのはせいぜい『夜の衣装』『赤道奇談』『蟹』『缶』ぐらいかな。これだけ書いてれば仕方ないんだろうけどね。2019/06/11

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