岩波科学ライブラリー<br> クマムシ?! - 小さな怪物

個数:1
紙書籍版価格
¥1,540
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

岩波科学ライブラリー
クマムシ?! - 小さな怪物

  • 著者名:鈴木忠
  • 価格 ¥1,540(本体¥1,400)
  • 岩波書店(2013/10発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 420pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784000074629

ファイル: /

"Reader"および"Reader"ロゴは、ソニー株式会社の商標です。

内容説明

乾燥すると樽型に変身.真空,高温,高圧,放射線にも耐え,レンジでチンしても平気──.不死身伝説に満ちた身近な微小生物,クマムシ.その真相やいかに? 研究の歴史や,試行錯誤で飼育する笑いと苦労の物語など,生物研究のオモシロさ満載! 観察方法,ファン必見の超レア物図版も多数掲載! 日本初のクマムシ本,ついに誕生.

目次

目  次
   はじめに

 1 クマムシってなに?
  クマムシってムシ?
  どんなムシか
  動物の中での位置
  からだのつくり
  名前の由来
  どこにいるのか
  どうやって息をするのか
  何種類いるのか

 2 オニクマムシの生活史
  コケのすき間をのぞく
  クマムシを飼いたい!
  飼えるのか?
  肉食動物オニクマムシ
  餌の問題
  餌の問題 その二
  餌のとり方
  飼育環境の整備
  世話に明け暮れる日々
  クマムシのウンコ
  脱 皮
  産 卵
  母 と 子
  成長の記録と寿命
  胚 発 生
  クマムシの発生学
  クマムシの性
  残る謎の数々
  COFFEE BREAK オニクマムシの学名

 3 クマムシ伝説の歴史
  研究の幕開け
  死と復活
   『自然の体系』の一員となったクマムシ
  一九世紀のクマムシ
  海のクマムシ
  趣味の顕微鏡観察
  クマムシはなぜかわいいのか?
  二〇世紀前半の金字塔――エルンスト・マルクス
  COFFEE BREAK クマムシとカンブリア紀の怪物たち

 4 クマムシはすごいのか?
   「樽」とその耐久性
  不死身なのか?
  水を加えて三分待てば〓
  クリプトビオシス――秘められた生命
  樽の中身はいったい?
  樽になるための準備
  電子レンジでチン
  放射線照射に対する抵抗性
  クマムシ以外のすごい奴ら
  一二〇年説――事実とフィクション
  何年まで大丈夫なのか
  クマムシゲノムプロジェクト
  分子vs形態
  屋根のコケ
  そして宇宙のクマムシ!?
   あとがき
   付録 コケにすむ動物をを見てみよう!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

199
この本を読むまで、クマムシの存在そのものを知らなかった。クマムシは、ムシとはいうものの昆虫ではなく、4対8本足の微少生物である。大きさは0.1〜0.8mmくらいしかない。それでもクマムシなどという大層な名前がついているのは、その体型と歩き方がクマを思わせるからだ。本書はクマムシへのこよなき愛が語られているのだが、著者は私たちが子供の頃に何かに夢中になったような心と気持ちを失わずに持ち続ける純な人なのだろう。彼のクマムシとの付き合い方は、自然科学の学究の原点を見るかのようだ。2014/09/20

アナーキー靴下

76
クマムシ、宇宙へ…というニュースで知名度を一気に上げた生物だと認識しているが、実際はどうだろう。少なくとも私の場合はそんな感じで、最強の不死身生物クマムシが宇宙に放たれた、という都市伝説的イメージがいつのまにか頭の中に定着していた。この本はそんな怪物化した想像上のクマムシを解体しつつ、絵や写真を交えながら、愛情たっぷりに等身大のクマムシの魅力を伝えてくれる内容で、ボリュームは少ないのに読み応えのある良書。クマムシの樽状態はSFの世界だよな、と思っていたところに懐かしのシーモンキー! クリプトビオシス!2021/06/18

tom

20
最近ときどき話題になるクマムシ関連の本。図書館で見つけて、これは面白そうと、期待して借りてきた。なんせ、超高温、超低温、放射能も平気、どんなところでも乾燥状態になって生き続ける。何百年でも生き続けるというイメージの生物。この本をよんで、ずいぶんと可愛らしい姿形をしているということも知る。でも、私の思っていたイメージは、ネット情報で形成されたいい加減なデマに基づくものということを知って愕然。何百年も生きるという話ですら、ほとんど眉唾、ごくわずかな観察結果が都市伝説に化けたものらしい。笑ってしまった。2015/08/15

calaf

18
クマムシなんて名前も聞いた事がなかったのですが、小さな(数百ミクロン)生物らしい。乾燥や真空、放射線に対する耐性もあるらしい。かわいい形をしているらしいが...これは主観が入り込んでいるのでどうでも良いか。それにしても、生き物っていろいろいるもんだなぁ...2013/03/28

みなみ

16
クマムシについて全く知らなかったのだがKindle Unlimited にあったので興味をもって読んでみた。地球上の様々な環境に生息するが、1ミリよりも小さく、顕微鏡でなくては見えない。驚異的な耐性をもち、ひとたび乾燥してしまえばかなり過酷な環境でも生き延びられるらしい。しかし百年でも生き延びたみたいなのは伝説的なネタで、実証されているわけではないようだ。クマムシについて興味深かったのはもちろんだが、筆者がクマムシをみつけて飼育するくだりに生物への愛情を感じてとても良かった。2023/01/27

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/557287
  • ご注意事項