内容説明
265年間――日本史上最長の単一政権を誇る江戸時代に、いかに庶民は暮らしたのか。なぜ江戸は当時の世界最大規模の都市でありえたのか。知られざる豊かな生活と文化、簡潔なる役人組織を、著者が収集した膨大な資料と図版から解説する。開府から400年たった現代だからこそ、江戸に学ぶべきことがある。(講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinupon
15
徳川四百年の歴史と武士と庶民の生活が対比させてありおもしろかったです。2014/04/15
アーちゃん
6
図書館本。2003年作。第一章が一番長く、江戸時代が「異常現象史」によりさも暗黒時代であるように誤解されている事を同時代の西洋史との比較でわかりやすく解説。第二章~四章までは江戸「市民」の暮らしぶりと産業について。最終章はかなり短く、まとめといったところ。気になったのは各章の最後及び文章の区切りに必ず「江戸時代は二六五年も続いた」とあり、多分著者が学んだ「江戸時代」がいかに間違っていたかを強調したかったのだろうなと思いました。著者の石川英輔さんは昭和一桁世代の方です。個人的には第三章が一番面白かったです。2016/07/23
mimm
4
なぜ江戸時代が265年も続いたのか。全て手作業、しかも多様。たくさんの知恵と生まれ花開く文化に納得する一冊です。とはいえ江戸時代を暗い時代と教育され、覚えさせられた部分が私にもあって、それが違うと分かり、じゃ昔受けた教育はなんだったの?と腹も立つ感じが…。この時代の西洋史の文献と併せて読むと、そののどかっぷりは癒しのレベルだと思います。文献の絵が本当に楽しそうなんだもん。2013/04/28
げんさん
2
江戸研究家が江戸時代が265年続いたのには理由があると力説。確かに、農奴も、重税もなく、身分制度も流動的。識字率も世界一など、江戸時代は世界に誇れる文化だった
たけくま だいすけ
2
江戸時代が260年も続いたのは、ある例外的な飢饉は除き常に豊かであったから。なるほど。2012/03/21
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