支那そば館の謎 - 裏京都ミステリー

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支那そば館の謎 - 裏京都ミステリー

  • 著者名:北森鴻
  • 価格 ¥550(本体¥500)
  • 光文社(2014/08発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334740993

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内容説明

僕の名は有馬次郎。京都でも指折りの貧乏寺、大悲閣千光寺の寺男だ。怪盗と呼ばれた過去もあったが、縁あって慈悲深い住職に拾われ、表の世界の住人となった。厄介なのは、寺に奇妙な事件ばかりが持ち込まれること。持ち前の身軽さと裏の人脈を駆使、住職の智恵をお借りして、解決にひた走る毎日だ。京の風情と垂涎の料理の数々も楽しい、本格推理の傑作登場!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

89
再読です。このシリーズは2冊出版されていますが、連作短編集です(ここには6つの話が収められています)。京都の嵐山の近くのお寺(実在しているそうです)の寺男と地元地方紙の女性記者のコンビが事件を解決していく話です。この寺の住職がヒントを与えたりします。またときたま京都料理の店での料理が出てきたりして興味を引き立ててくれます。2023/10/01

aquamarine

77
怪盗と呼ばれた過去を持つ大悲閣千光寺の寺男有馬次郎。住職のおかげで表の世界の住人になりましたが奇妙な事件が持ち込まれると昔の能力と人脈を使って事件解決を試みます。といいつつ最後は住職の知恵がものを言ったりするのですが。意外と事件は重たいものを扱っていたりするのですがそこを印象深いキャラクターを合わせさらさらっと読ませてしまうのはさすがだと思います。ただそれゆえに逆に長く心に残るという感じではないですね。作品に出てくるお料理の数々は期待を裏切らずに本当に美味しそうです。ああ、割烹十兵衛に行きたい…。2016/07/24

セウテス

75
裏京都シリーズ第1弾。京都嵐山の山奥にある大悲閣の寺男、彼こそは関西一円を荒らし回った怪盗と呼ばれるほどの窃盗犯である。今は足を洗い、生真面目に生きているアルマジロこと有馬次郎ではあるが、事件が起こると昔とった杵柄を生かして、秘かに事件解決に貢献しているのだ。本作も連作短編6作品が、明るく楽しく描かれていますが、人情味在る展開と仄かに感じる京都らしさがたいへん気持ち良い。住職をはじめ周りを固める脇役が、個性豊かで会話も楽しめる。コミカルに見せながらも、不条理な事には厳しい眼を向ける姿勢は、北森作品らしい。2016/07/22

五右衛門

59
読了。裏京都シリーズ1弾。登場人物たちのキャラが強めでそのやり取りがリズミカルでスラスラ読み終えました。ミステリー要素も強めで面白かったですが居酒屋十兵衛での料理が本当に美味そうでした。途中の短編はアンソロジー作品の中で既読でしたが再読し、面白かった。短編最終話はつらい過去と事故でしたがこの先も頑張ってね。と声をかけたくなりました。この作家さんは何故だか安心して読めますね。次回作も楽しみです。2021/12/07

KAZOO

59
裏京都ミステリーの第1作目です。再読ですが何度読んでも面白く感じます。なぞ自体は北森さんの作品にしては簡単ですが、京都の町や季節感あるいは料理などについての説明が見事で行きたくなり食べたくなります。連作短編集ももいいですね。2014/07/30

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