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内容説明
勝負師として長年にわたり「運」について考察し、研究を続けてきた著者による、目からウロコの「勝負運」論。目先の不運に惑わされることなく、真の幸福をつかみ取るには何を大切にすべきか。ここにすべてを披露。
目次
第1章 不運は人を強くする
第2章 運も不運も実力のうち
第3章 貧乏神に好かれないために
第4章 「道」を忘れれば運も落ちる
第5章 晩年の運の呼び方
第6章 明日の勝利をつかむために
終章 「名人戦問題」の不運は誰か
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
R
13
氏の生い立ち、新聞社を相手取った名人戦事件、そして新進気鋭の羽生さんと戦った名人戦、どれもこれも非常に読み応えのある語り口で面白い本でした。まさに破天荒といった生き様ながら、そこに筋が通って揺るぎがないというあたり魅力と人間味があふれ出ていると感じました。ファンも増えるが敵も相当に増えるタイプだったんだろうと往年を知らない身で思う次第でした。表題についても、まさにその人生で得たところからの言葉で語られていて、とてもステキに読めました。2015/08/11
ヒダン
11
50歳直前に初めて名人になり、亡くなるまで将棋連盟の会長を務めていた米長さんの著書。ちなみに棋風は「泥沼流」。『勝負事でも人生でも、ツイている時に勝つことよりも、苦しい時にいかに粘るかの方が大事だと思う。』『今は自分が不利だが、相手はどこかで絶対に間違える。俺がこの後百点満点の手を指し続け、これ以上形勢を悪くしないで粘っていれば、必ず相手は一手間違えるぞ、という気持ちで指している。この気魄ともいえるエネルギーが「不利の勢い」である。』など米長哲学がやはり印象に残った。2014/09/26
Kaz
10
米長さんの「運を育てる」で感銘を受け、それ以来、氏のフアンに。勝負師ならではの現実的、合理的な精神論。趣味とはいえ、勝負の世界に身を置くものとして、参考になることが盛りだくさん。2013/12/23
Humbaba
8
人生万事塞翁が馬。一時的に不幸になったとしても、それがずっと続くわけではない。また、不幸になったのはある時点では事実であっても、それによって更に大きなメリットが得られる可能性もある。ただし、不幸をバネにするためにも悪い状況に陥った時に腐らずに努力を続けることが重要になる。2016/01/14
桂 渓位
7
勝負師だからこそ、人生とは?運とは?を、真摯に考えているだなと、感じる一冊。 ほほえみと謙虚さは、やはり大切ですね✨(^-^)2019/07/23