内容説明
混沌(こんとん)と喧噪(けんそう)が支配する戦後の横須賀。丘の上には、米軍高級将校のための洋館が建っていた。華麗(かれい)な佇(たたず)まいのその館(やかた)の奥に連れてこられたのは、朽木公爵(くちきこうしゃく)家次男で18歳の七緒(ななお)。そして気高い七緒の目の前には、かつては兄と慕い尊敬した美しい荏田史曉(えだふみあき)が。瞬間、二人の間に愛憎が流れ…!? 時は遡(さかのぼ)り昭和18年。裕福な朽木公爵家に生まれた14歳の天真爛漫(てんしんらんまん)な七緒には、優秀な兄で24歳の壱矢(いちや)がいた。七緒は、壱矢の親友で実の兄弟のように育った史曉が大好きで、いつも史曉のお役に立ちたいと思っていたが…。日本人娼婦(しょうふ)と英国人牧師の間に生まれた史曉には秘めた思いもあり…。 これは時代に翻弄(ほんろう)された、七緒の純情と史曉の執拗(しつよう)なまでの愛の物語!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
de sang-froid
2
BL。朽木公爵家次男・七緒(前)は戦死した兄・壱矢の親友で兄と慕っていた史曉(後)の手を逃れて姿を消す。珍しい戦後設定。ここでも受けを巡って村正で切り結ぶ攻め二人。渡邊が恨んで無いってのは有り得無いような。その後の両親の話も不思議展開??執着攻は良かったけど、壱矢が七緒を可愛く思っていたエピソードが皆無なので物足りない感じ。2012/12/20
スピカ
2
ラストがあっけなくて愕然ww余韻もなにもなく…。。戦後の没落貴族受けと、兄のように育った実業家攻めのお話。最後の最後で急展開があるのだけれど、フォローなし(…あるっちゃあるけど)、普通ならあるはずの仲直りエチなし。序盤のことを考えると、仲直りラブラブは見届けたかったわ〜。。 そして、受け七緒の初めての自慰を2人は何故知っていたのか。兄さん達、覗いてたんだろうか(笑)ラストに肩透かし喰らったけど、面白かったですww2010/08/27
晴久
1
ありがとうございます!最高でした!さすが水戸先生。2006年の作品でしたがまったく古さを感じず。ページ数が少ないなか、とんでもないものを放り込んでこられたなと。最後には感嘆のため息をつくことに。すごい騙されましたよ。水戸作品としてはそこまで病んでない(?)執着攻めのお話しでした。全然会話ができない二人ですね。もうめっちゃ萌えた。主人公の兄も、読了した今かなり良かったよ!萌えたよ!萌え死ぬよ!あー…面白かった。絶賛してしまいましたが、病んでる系とか苦手な方はやめたほうがいいかもしれませんね。めっちゃ萌えた。2015/10/12
yatyu
0
ふじみ野市2022/01/31