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内容説明
見知らぬ町の朝は、いいものだ――。ひとり旅の名手である池内紀が、独自の嗅覚で訪ね歩いた、日本各地の誇り高き、十六の小さな町の記憶。
目次
北から南へ(フクロウの知恵―斜里町(北海道)
日本一巡り―上川町(北海道)
金の帯―岩内町(北海道)
木組みと流水―金山町(山形県) ほか)
東から西へ(カニのハサミ―渥美町(愛知県)
おもかげゾーン―朝日町(富山県)
湖北の知恵―木之本町(滋賀県)
ひいふみつよつ―岩美町(鳥取県) ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おいしゃん
31
昭和の原風景や人情が残る、日本の津々浦々をめぐる紀行文。北海道から九州まで、まんべんなく選ばれており、土地柄の違いが如実で面白い。文章まで昭和感が滲んでいるのはご愛嬌。2021/08/04
ほっしー
13
著者が気になって訪れた全国の町について綴られた旅エッセイ。観光地として話題になることが少なくても、それぞれの町には歴史や誇るべきものがある。福島県の三春町、島根県の津和野町は城下町として以前から知っている場所だったので、一度は行ってみたい。何もないと思っても調べてみると魅力は様々。きっかけはいろいろあるけど、こんな旅もいいんじゃないかなあ。2019/04/03
星落秋風五丈原
10
近い場所でも一泊を組み、午後ゆっくり出かけて翌朝から、静かなうちに散策する。それが旅慣れた著者の、土地を知り旅を楽しむこつという。北海道・斜里町から熊本県・湯前町まで16町村。のんびり旅、のようでいて日本の小さな町々を見舞う変化の波は激しい。 2006/09/13
シンドバッド
10
16箇所の内 6箇所は行ったことがあったものの、宿泊が伴っていない。 まだまだ、国内に良い所がある! 残りの人生のお愉しみ!!という所です。2014/11/20
RYOyan
9
愛知県の渥美町を訪れてて、僕も好きな所なのだけど、伊良湖ビューホテルに一人で泊まってらしてちょっと羨ましかった。あの景観を独り占めしてみたい。最後の方に出てきた福岡の星野村というところが気になる。コンセプトがワクワクする。2014/09/23