徳間文庫<br> 明日、月の上で

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徳間文庫
明日、月の上で

  • 著者名:平安寿子【著】
  • 価格 ¥440(本体¥400)
  • 徳間書店(2016/04発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784198924409

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内容説明

初恋がすべてになるなんて、あたしの人生、こんなはずじゃなかったのに…。一途に恋い慕って追いかけるトビ子。ひらりとかわす風来坊ブンちゃん。切ないはずの恋なのに、なぜか彼女の周りは明るい騒々しさに満ちている。元気な女の恋物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆずぽん

17
トビ子の成長物語っていうのかな。そこに恋とか人とか色んなものが絡んできて、なんとなくいつもドタバタしてるって感じ(笑)これは平さんが25歳の時に書いたものに50歳になって新たに書き加えて完成したものとあとがきにありました。ちょっとあった違和感はそんなところからなのかな。いくつの時に書いたものでも、平さんの描く女性はパワーがあって好きだなぁ。2017/01/26

horihori【レビューがたまって追っつかない】

10
とんがって人と衝突してばかりだから「とんがりとび子」と呼ばれる女の子。 その一本気で猪突猛進な性格で、年上の恋人を追いかけて温泉街までやってくる。 温泉街のストリップで、現役で頑張るマリアさんやお母さんとか、濃いキャラに囲まれて、とび子のとんがった部分は少しずつ柔らかくなっていく。 恋人のブンちゃんは根無し草のようだけど、その言葉はとても深い。 2008/08/01

深沢商店

6
現実の人生と、イメージの人生。その間にあるものを、闇のような虹のような果てしない哀しみ、と表現する平さん。田舎の温泉町のストリップ小屋で繰り広げられるドタバタ劇……そんな無茶な設定だけど、今日という一日の大切さをちゃんと教えられてしまうのも、現実という地にしっかり足がついてるからなのでしょう。25歳のときに新人賞に応募した作品がベースになっているとのこと。平さんの特徴でもあるけど、とりわけ女性のキャラクターに勢いを感じます。2015/05/29

みみずく

1
トビ子についていけない部分もあったけど勢いよく読んだ。平さんの小説を読むと、ツラくてもみんな生き延びてその先どうなるか見てみようよ、というメッセージを感じる。著者あとがきも結構好き。2012/12/02

きよこ

0
つるっと読めて、漠然と元気になる感じ。 この人の小説って、いつもそういう感じ。 芯があるけど、おおざっぱ。 のんきで太平楽で、一途。 霧舟っていう架空の温泉街のどたばた、っていうか。 トビ子の恋と成長の物語っていうか。 端的に言えば、そういう感じで、よそのお宅をちょっと覗いてみているような。 普通なんてそんなんないよ。っていうような。 2008/08/28

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