内容説明
晩餐会の帰り、暴漢に襲われたケリーを救ったのは、ジョン・エドモンズと名乗るタキシード姿の紳士だった。誠実な態度と熱いまなざしに、彼女は直感した。彼こそ運命の男性――私がずっと待っていた騎士(ナイト)。夢のような時間を過ごしたものの、やがてケリーは非情な現実を知る。兄の不審な死の調査のため〈フェニックス結社〉を訪れたところ、ジョンが結社の腕利きエージェントであり、任務でケリーを監視していたとわかったのだ。甘い言葉も燃えるような口づけもすべて偽り……。怒りと涙が込み上げ、彼女は絶句した。★リンダ・ハワードもその実力を讃えるゲイル・ウィルソン。本作では、派手なプレイボーイだった兄の遺産をめぐり、おとなしいヒロインが数々の陰謀に巻き込まれます。★
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
23
フェニックス結社の腕利きエージェントにしてはジョンは優しく穏やかなイメージ。包容力があるというか、冷たさを感じさせない。お互い一目見たときから強烈に惹かれ、暴漢に襲われたケリーを体を張って守ってくれた。突然の兄の死に傷つき脆くなっていた彼女にとってまさしく「ヒーロー」。一方的に守られるだけじゃなくて自分も何か出来るはずだという姿勢のケリーも素敵。ヒロイン&ヒーロー共に好感が持て、ストレスなしに読めた。2017/04/18
akiyuki_1717
2
サスペンスが苦手なので、このくらいのボヤッとした感じが良かった。ヒーローがとても優しさに溢れていて、その優しさが災いして、エージェントをクビになってしまうという、憤りも感じつつ読みすすめました。ヒロインは兄が亡くなったことを悲しみと、急に兄の代理を務めることになった重責からヒーローと関係を持ったと自分を庇護したのはいいけど、ヒーローが自分に漬け込んだと責めるあたりは情けなかった。自分の家に入れたのも、ベッドに行ったのも自分の意志で、疑問を持つことと騙されたと腹を立てることは違うと思う。事件の解決は雑でした2018/02/13
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