小学館文庫<br> 偉人たちの死亡診断書

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小学館文庫
偉人たちの死亡診断書

  • ISBN:9784094080841

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内容説明

偉人たちの死因を追いながら、現代医療の進歩の様と、未だに難病であり続ける病変の現状をレポート

古今東西世界を動かした偉人たちは、その名を歴史に残してきたが、その死亡原因となると戦死、暗殺、自殺以外はあまりしられてなかった。病で倒れた偉人たちの死因を知ることは、その時代の医学、医療の水準を計ることになる。あの時代だったからこそ、夏目漱石は早死にし、キュリー夫人は白血病に倒れ、徳川家康は食中毒死したのだ。偉人たちの死因から浮かび上がってくる現代医療の“秒進分歩”の発展ぶりと、あらたな病の現実を考察する。

武田信玄と胃がん/マルクスと肺がん/キュリー夫人と白血病/周恩来と胃がん/源頼朝と脳梗塞/パスツールと脳出血/エールリヒと高血圧/レーニンと動脈硬化/ラントシュタイナーと心筋梗塞/藤原道長と糖尿病/足利尊氏と化膿/ナポレオンと砒素中毒/徳川家定・家茂と脚気/トルストイと肺炎/メンデルと肝臓病/スコットと凍死/徳川慶喜と肺炎/夏目漱石と胃潰瘍/若山牧水とアルコール性肝炎/藤原房前と天然痘/アタワルパと天然痘/結城秀康と梅毒/シューベルトと梅毒/平賀源内と破傷風/リヴィングストンと赤痢/アレキサンダー大王とマラリア/徳川家康と食中毒/島津斉彬とコレラ/滝廉太郎・樋口一葉と肺結核/正岡子規と脊椎カリエス/島村抱月とインフルエンザ

目次

第1章 がんに逝った偉人たち(武田信玄と胃がん―がんに散った天下取り;マルクスと肺がん―時代はよめても、たばこの害はよめず? ほか)
第2章 循環器病に逝った偉人たち(源頼朝と脳梗塞―鎌倉時代にもあった生活習慣病;パスツールと脳出血―いまでもワインが飲めるのはパスツールのおかげ? ほか)
第3章 内臓疾患・事故に逝った偉人たち(藤原道長と糖尿病―運動不足と贅沢が招いた死;足利尊氏と化膿―戦国の世の英雄、虫に負ける ほか)
第4章 猛威をふるった伝染病に逝った偉人たち(藤原房前と天然痘―日本初の天然痘大流行;アタワルパと天然痘―インカ帝国、天然痘に滅ぶ ほか)
第5章 いまでも怖い伝染病に逝った偉人たち(アレキサンダー大王とマラリア―戦争には無敵でもマラリアには勝てず;徳川家康と食中毒―江戸幕府初代将軍、鯛のてんぷらにあたる ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ユウユウ

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さらっと読めました。もし今だったら…とあまり繰り返すのはなんとなく蛇足感があったが、想像していたよりおもしろかった。

嘉色のお豆

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マルクスの肺がんはとても納得。読みやすくサクサク読み終わってしまった。2017/01/28

遠野藍

0
歴史上有名な人物のエピソード、死因とその病気がどんなものなのか解説しつつそれが現在どういう治療を施されているのかを説明している。1章1章が短いのでまぁこんなものかという感じがするが、いちいち主語を繰り返す文体がウザったかった。「ラントシュタイナーは大学を卒業した。大学院へ入ったラントシュタイナーは…」て感じ。もう少し省略するとか、「彼」とかで置き換えるとかできるはずなのに。ちょっと素人っぽかった2011/07/30

tetsu

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歴史と病気の両方の勉強ができた  知的好奇心を満たすという意味で意外と面白かった  著者の仮定のお話は愛嬌という事で2011/05/03

bittersweet symphony

0
高校レベルの簡単な伝記のあとにその死因についての現代医療の現状を記述するスタイルの本です。結城秀康は他と比べるとミスキャスト(どちらかの趣味なんでしょうね)、処刑されたアタワルパのチャプターで天然痘の説明も気持ちは分かりますが違和感あり。もし今の医療技術で誰それが延命していたら歴史は変わっていた、という当たり前の話を決まり文句のように繰り返すのもちとうんざりですね。2007/03/31

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