内容説明
なんて失礼な男なんだろう―それにあの氷のように冷たい目。ウィルトシアの領主館でガイドをしているスザンナは、公開されていない翼の回廊で初めてこの男に出会った。次に彼と会ったのはメイベルおばさんが倒れたとき。有能な脳外科医のバウアズベンティンク教授だと紹介される。力になれなかったことをわびる教授は、思いやりにあふれていた。おばを亡くし独りぼっちになったスザンナは、今まで住んでいた敷地内のロッジを立ち退くよう言い渡された。同時に仕事も失って途方にくれるスザンナの前に再び彼が現れる。彼は援助を申し出たが、スザンナはそれをはねつけてしまった……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
びわ
4
これでもかと不運が重なるヒロイン 。可哀想すぎる。一目惚れに気づかず悶々する仕事中毒ヒーロー♪最後は頑張ってヒロイン探しに行って、素敵でした。このカップルは、「宿り木の下のキス」に、チラッとでてくるよね?2013/02/09
紫野
2
相変わらずの恋愛に疎いオランダ人医師と、頭は良いがあまり恵まれた境遇に居ないけなげな女性の恋愛小説でした。この作家さんの話は好きです。面白かったです。2012/05/30
ちゅげ
0
ヒロイン・スザンナの不屈の精神に脱帽。 叔母さんが亡くなってすむ場所・仕事を無くして、それでも不安な気持ちを抱えて次の仕事を探して努力して。 仕事先で苦労知らずのお嬢様を見て苛立っても、自分の足でしっかり立って前を見据える。 その姿がかっこいいと思った。2013/09/14
cR
0
電子書籍2012/07/05