内容説明
これまでの著書200冊以上。何を、どう書き、いかなるネーミングで世に出せば良いのか。谷沢流・ベストセラー作家であり続けるための極意。
【主な内容】
1.薄田泣菫『茶話』との出合い/2.府中天王寺中学へ入学/3.河上肇『第二貧乏物語』の衝撃/4.天中事件と関西大学予科への進学/5.異例の関西大学文学部進学/6.学生連盟の初代委員長に就任/7.「二つの堕落」で志賀直哉を批評/8.学生運動から書斎人間へ/9.同人誌『えんぴつ』を創刊/10.『斎藤茂吉ノオト』 ほか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
greenman
2
本書は一読するととっつきにくい印象をもつが、読み進めていくと著者の反骨でありながら着飾らない性格に「精神」を感じるようになってくる。躁鬱病でありながらも書き続けられたのは周りの忍耐と理解があったからだろうが、それには著者自身が魅力的でなければ不可能なことだっただろう。名文を書くには書き手が「何か」を持っていて、それが読者にも伝わるように想像しながら書くことが重要だ。2009/12/27
stuccohome
1
固めの表現が多いが、不思議と読みやすい不思議な印象を受けた。筆を執る者は理不尽な嫉妬に基づく闇鉄砲の危険にさらされているのは昔も今も変わらないのか。2014/01/19
poefan
0
意外にも著者の半生を熟知した気になる、執筆人生論。時々、本文中で触れていた語りおろしかと思われる文末表現あり。2013/02/26
ryo511
0
漢語調ながら明晰な文体は読みやすく、一貫して謙虚な姿勢にも好感を抱いた。ただ、本書はあくまで著者の「執筆歴」であり、そこから教訓を読み取るには、読者の側にも経験という割符が必要。B+2009/05/21