内容説明
時代の変遷の中で、日本人の母性イメージは種々に混乱し、女性のアイデンティティもさまざまな形で拡散を見せている。本書は、セラピストとして、そうした現代的諸問題を抱えるクライエントと40年以上も会い続けてきたベテラン臨床家が、「母性とは何か」について叡智に満ちた臨床心理学的視座を示す。ことに第2部では七つの事例を取りあげて、現代的問題の孕む葛藤とその解決の道筋を、個性化の観点から鮮やかに示している。
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目次
第1部 母性とは何か(臨床心理学における母性に対する基本的考え方 二種類の母性 母性の二重性 子どもと環境)
第2部 現代日本女性の葛藤と個性化―事例研究を中心にして(母性イメージの歴史的展望と現代的諸問題 事例研究―現代日本女性の葛藤と個性化)