古典ルネッサンス<br> 平家物語転読 何を語り継ごうとしたのか

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古典ルネッサンス
平家物語転読 何を語り継ごうとしたのか

  • 著者名:日下力【著】
  • 価格 ¥2,090(本体¥1,900)
  • 笠間書院(2014/11発売)
  • ポイント 19pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784305002747

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内容説明

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全12巻のエッセンスを本書一冊で読む。それが、転読!女性の祈りとともに、いくさの物語が閉じられる平家物語は、何を語り継ごうとしたのか。巻一から巻十二まで、ポイントを丁寧に読みながら、面白さを語り伝える。

目次

第1章 乱世を生み出す心-鹿の谷事件(盛者必衰-物語の冒頭
物語の隠蔽-清盛出家の虚構性 ほか)
第2章 人間の描出-以仁王事件(発端-以仁王の本心
武勇の誉れ-物語の最初の合戦場面 ほか)
第3章 それぞれの生-都落ちのドラマ(落ち行く者と残る者
夫婦の別れ-維盛の都落ち ほか)
第4章 戦いの現実-一の谷合戦の酷(東国武士の功名心-開戦の端緒
奇襲・だまし討ち-坂落とし ほか)
第5章 終局と残映-語りつがれたもの(伝わった言葉-今わの時のたわぶれごと
生への執着-生き残った宗盛 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ムージョ

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大変面白かった。平家物語に興味のある方はぜひ読んで欲しい。物語はフィクションということだが、平家物語が史実とどこが違うのかそしてそれはなぜなのかということいくつかの場面で解説してくれる。なるほどそういうことだったのかと何度も得心した。理知的な分析なのになぜか今まで読んだどの平家本よりも、登場人物の感情が迫ってくるのが不思議だった。ただ突っ込みが物足りないところもある。建春門院のみ言及してるが、本来なら登場すべき重要な女性たちが削られている。それはなぜなのか。作者のほかの著作を当たってみたい。2017/12/29

みちくさ

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口語でわかりやすい。平家物語の戦略とか描き方も面白かったけど、戦争をしてはいけない、というメッセージを、平家と日下力両方から感じた。さすが大家。2013/07/21

くじら

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清盛の沢山の子、孫達がそれぞれの個性でキャラ立ちしてくる解説で、物語をより深く楽しめるようになる。清盛の子供達のうち一人母が違い、軽んじられる重盛、その子の美男維盛。無教養、臆病、気が短い宗盛。南都炎上、一ノ谷で捕らえられ最後に刑が執行される重衡。

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