内容説明
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社会現象・イメージ・記号の視点から映画スターという存在を解析して、私たちがスターをどう受容・解釈しているかをあぶり出す。私たちがスター・イメージを自己表現として横領し「劇としての生」を営んでいることを解明するフィルム・スタディーズの基本書。
目次
序
第1部 社会現象としてのスター
第1章 スターダムの条件
第2章 生産:消費
スターダムの起源
生産の現象としてのスター
消費の現象としてのスター
第3章 イデオロギー
スターvsキャラクター
劇としての生(ルビ:ライフ・アズ・シアター)
歴史的パラダイム──神から人間へ
スターと「現状(ルビ:ステイタス・クウォー)」
代償
カリスマ
第2部 イメージとしてのスター
第4章 スターとしてのスター
消費
成功
普通さ──スターは「異質」か?
夢の陰り
愛
第5章 類型としてのスター
社会的類型の概念
革新的または破壊的な類型
第6章 特殊なイメージとしてのスター
ある特殊なイメージ──ジェーン・フォンダ
第3部 記号としてのスター
第7章 スターとキャラクター
キャラクターの概念
キャラクターの構築
映画のキャラクターとしてのスター
第8章 スターとパフォーマンス
パフォーマンスに関する研究の趨勢
パフォーマンスの記号
第9章 作者性に関するノート
むすび
文献一覧
補論
スターダムに関する理解の再構成 ポール・マクドナルド
スターと歴史
スターの身体とパフォーマンス
スターとオーディエンス
労働としてのスターダム
むすび
補論に関わる文献一覧
解題 自己のイドラ──スターの夢と幻 浅見克彦
「個性」の夢と不安
スターに投影される夢
スターとキャラクターの共犯と衝突──仮構的パーソナリティと自律の夢
スターの黄昏/アウラなきマルチ・スター
「革新的または破壊的」なスター
同一化の能動的な戦略/複数のイメージの使い分け
イメージの渦/演技的な自己の内破
訳者あとがき 浅見克彦
スター・作品一覧
索引