内容説明
上方落語界の重鎮、笑満亭橋鶴が、いままさに臨終のとき――。「師匠、何か心残りは? これはやっておきたかったということは?」と、弟子が聞くと橋鶴の口がもごもごと動いた。「そ、そ○が見たい」!! 弟子たちはみな、呆気にとられ、その後、大騒動に。果たして「そ○」とは、いったい何のことなのか――? マキノ雅彦第一回監督作品原作ともなった、粋で泣かせる中島らもの傑作三部作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鈴木拓
20
ずいぶん前に映画を見て、死者と一緒に踊りあかすシーンが印象に残っていた。作品を読んでみて、あぁ、やっぱり中島らもさんの世界って面白いなと思う。下ネタのオンパレード、くだらない会話、しかしそのなかになぜか故人への愛が溢れている。人の死は本当にただ悲しいだけなのだろうか。死んでしまった者からすれば、自分を囲んで暗くなっている人々を見るよりも、馬鹿な話でもして明るく振舞ってくれいる方が安心して向こうの世界へ旅立てるのではないかとも思う。読み終えて、あ、そういえばこれは葬式での話だったのか、と気づいた(笑)2023/10/22
fseigojp
15
映画原作 中島らも とは知らんかった 映画では富司純子のお三味線よござんした2015/08/19
まゆり
10
本年の一冊目。 おもしろいのですが、関西方面の方にはちょいと勧めにくい言い回しが(^。^;)2015/01/11
ちこたん
8
☆☆☆☆☆映画化作品。亡くなった落語家達の通夜の席でのドタバタ喜劇。落語に造詣のない無教養な私には、面白さが理解できなかったです。この手の下ネタが好きではないというのもあるかも。2014/10/15
鈴木 千春
4
Kindle読み。 いきなり吹き出した。 下ネタ大キライのはずだったのに。 下ネタオンパレード❢ 笑えて、ちょっと人情話。 そういえばー昔、映画を見た記憶がある。 「今夜すべてのバーで」「ガダラの豚」読んで、らも作品は読みたい!となった。 が、これはまた一味違う。 やっぱり、らもさん天才だぁ~2023/10/21