出版社内容情報
横浜美術館で開催される初の大規模回顧展「佐藤雅彦展 新しい×(作り方+分かり方)」公式図録。
『ピタゴラスイッチ』『だんご3兄弟』『0655/2355』などの教育番組、『バザールでござーる(NEC)』『モルツ(サントリー)』『スコーン(湖池屋)』をはじめとする一世を風靡したCMのかずかず、《計算の庭》《指紋の池》に代表される身体表象をテーマにしたインタラクティブ・アートなどを手掛けてきた、表現者・佐藤雅彦。その40年にわたる創作活動について、佐藤雅彦自身が語る。
幅広い活動の全容をつたえる初めての一冊。貴重な図版多数掲載!
【著者紹介】
佐藤雅彦(さとう・まさひこ)
1954年静岡県生まれ。東京大学教育学部卒業後、株式会社電通に入社。グラフィックデザインから表現を始め、CMプランナーとして「ポリンキー」や「バザールでござーる」など数多くのCMを手掛ける。電通退社後はTVゲーム「I.Q」や楽曲「だんご3兄弟」などを発表し大きな反響を呼ぶ。
1999年より慶應義塾大学環境情報学部教授。2006年より東京藝術大学大学院映像研究科教授。2021年より東京藝術大学名誉教授。
『ベンチの足 考えの整頓』(暮しの手帖社)、『解きたくなる数学』(岩波書店)など著書多数。NHK教育テレビ『ピタゴラスイッチ』、『考えるカラス』、『0655/2355』などの番組制作にも携わり、表現についての研究を続けながら多彩な活動を行っている。2013年紫綬褒章受章。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kayo
17
「ピタゴラスイッチ」や「ぼてじん」好きでした。Eテレのコンテンツの他「ポリンキー」や「スコーン」などのCMは有名で誰もの目と耳に残っています。内容は佐藤雅彦展の図録となっていますがほぼ自伝回顧録。新しい作り方を究めて出来上がった数々の展示見てみたかったです。本の内容は大変難しい箇所もあり、かなりの斜め読みですが面白かったです。彼のような分野を目指す方にはとても勉強になるでしょう。広告業界からテレビ界、そして初志であった教育の場へ。彼の表現の遺伝子が後続の若者に残り続いていきますね。2025/10/16
N島
16
佐藤雅彦展で購入。佐藤雅彦さんの半生と仕事の作法が簡潔な表現で綴られた一冊。自身の創作の技法を余すことなく伝えようとする姿勢は素晴らしいの一言。一見奇想天外な発想も、一切の曖昧さを残さずロジックに昇華し、事も無げに語るそのスタイルに、表現者としての美しさを感じさせられました。作ること、研究すること、伝えること…これらが高い次元で融合したところへ次代を導くことが、佐藤さんの仕事なのだと改めて感じた次第です。佐藤さんの今後のご活躍にも期待したいと思います。2025/07/22
緋莢
15
横浜美術館で2025年6月28日から11月3日まで開催された「佐藤雅彦展 新しい×(作り方+分かり方)」の 公式図録…らしいですが、自伝としても楽しめます。表紙にも書かれている「ポリンキー」、「スコーン」など 商品名連呼で、インパクトがあり、かつ耐用年数の高いCMを作れるというのが凄いのですが その発想方法も、予想以上でした。特に「スコーン」に関しては(続く2025/11/01
gotomegu
9
横浜美術館で開催中の佐藤雅彦展図録。これを読んでから展示を見るのをおすすめしたい。「図録」とはいっても佐藤雅彦半生記で、特に電通に入って辞めるまでの仕事の物語はグイグイ引き込まれた。著者が作ったヒットCMと同じ時代を生きたので、そのCMがどんな風に作られたのかの理論だてもおもしろかった。後半の教育の部分は、「わかる」をどう伝えるかを、CMを作っていたのと変わらない流れで活動していることがわかった。展覧会では、動きを線や点で表現した、ファッションブランドのための映像作品が印象に残った。2025/08/05
ぱぱんだん
6
今までの名作などの作り方をどのように考え、生み出してきたのか、また生み出したものの共通点は何かを書き記されている本。今まで読んだ出されてきた本の内容もチラホラだったが、改めて今の佐藤さんがまとめていることでなぜそうしたのかが書かれていて、面白かった。佐藤雅彦展行こうかな、、2025/09/24
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