内容説明
200年以上も前のドイツで書かれたこの曲を、21世紀の日本にいる「わたしたち」はなぜ好きなんだろう? 楽譜というメディアを通して、弾いたり、聴いたり、分析したりしながら、「わたしたち」は何をわかるのだろう? そもそも、わかるって、なに? 男女複数の声による「対話」が、音楽の中へ外へと誘ってくれます。
目次
なぜ好きなんだろう?(『ゴルトベルク変奏曲』は、好き? 弾く楽しみ ほか)
第1回 バッハ/身体/楽器(バッハそのひと 土地 ほか)
第2回 『ゴルトベルク変奏曲』はどのように生まれたのか(世界の枠組み バッハの時代 ほか)
第3回 『ゴルトベルク変奏曲』を聴いてみよう(パースペクティヴ アリアとしてのサラバンド ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
風に吹かれて
24
いろいろな『ゴルトベルク変奏曲』を聴いてみようと思い立ち、この二か月ほど、いくつかのCDを繰り返し聴いていた。ピアノ・デュオ、ギター・デュオ、弦楽合奏版など。どれも素敵だったが清水靖晃&サキソフォネッツのサキソフォンとコントラバスの温かい音色の演奏に魅された。ずいぶん以前、渡辺香津美の『KYLYN』で坂本龍一らと演奏していたけど、清水の演奏を聴くのは、それ以来。 →2022/07/15
Hiro
2
啓発される本ではあるが、楽譜を読んだりピアノを弾いたりできない私にはちょっと読みにくかった。後半の楽曲分析は相当聴き込んでそれなりに鍵盤で試し弾きなどしたことがないとついて行けないのでは。しかしバロックの時代の雰囲気の話、バッハの曲と百科全書派的な志向の繋がり、網羅的で完結的でしかも発展的なことへの言及は興味深く読んだ。もっと繰り返しこの曲を聴いてまた読んでみるといいと思う。巻末の様々な演奏紹介、参考文献もとても面白い。2022/05/20
gorgeanalogue
2
長年親しんでいる曲だが、コンサートを聞きに行くのでおさらい。音楽そのもの以外の要素も含めた、複数の響きをどれも取りこぼさないように聞く、という意図で対話のような形式が選ばれているのだろうが、誰かも言っているように単にごちゃごちゃとペダンティックにしか読めない感じはある。ただ意図は明確で、面白いし、カノンの重要性が実感できただけでもよかった。2017/08/27
Sherlock Holmis
1
不思議な本。バッハについて、ゴルトベルク変奏曲について、もっと単刀直入に(懇切丁寧に)説明しようと思えばできるはずだが、そうしていない。断片的なイメージやひらめきが解決することなく延々ちりばめられ、一編の長い詩のようでもある。グレングールドの再録音を聴きながら読んだ。2019/02/12
Soichiro
1
あまり得るものがなかったような気がする。理解が追いついていないだけかも。対話もちょっとペダンティック、もう少し読み手に優しく詳しく書いて欲しい。2013/10/27
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