ダマす人、ダマされる人の心理学

著者名：樺旦純

PHP研究所（2013/07発売）

• ISBN：9784569648279
• NDC分類：361.4

内容説明

世の中を騒がせた「振り込め詐欺」や「リフォーム詐欺」など、詐欺の被害に遭う人が後を絶たない。なぜ彼らはいともたやすく騙されてしまったのか。「彼らは騙されやすい人。自分はそんなものにひっかからない」と自信を持っている人こそ、実は危ない！本書では、世の中にはびこる巧妙な「騙しの手口」を紹介。無料体験をすることによって心理的負い目を持たせ、高額な契約をさせてしまうエステ商法、判断力が低下している黄昏時を狙って粗悪品を売りつける「夕暮れ商法」など、騙しの手口には、実に巧妙な心理テクニックが使われているのである。そのほか、一度試すと買いたくなる心理をついた「試供品」、「品切れ」と言われると欲しくなる心情をくすぐる「大人気により品薄」という宣伝文句など、ビジネスの参考になるテクニックから、暗い部屋にいると親密さが増す、といった恋愛のテクニックまで網羅。あらゆる場面で役に立つ心理法則がもりだくさん。

目次

第１章　なぜ人間は騙されるのか？（みんな嘘にまみれて生きている　嘘が日常生活を刺激的にする　ほか）＜ｂｒ／＞第２章　日常生活に潜む、ちょっとした嘘のメカニズム（譲歩を引き出したつもりが、うまく乗せられている！―突飛な要求を断らせて、罪悪感を抱かせるテク　「オイシイ話」だったはずが…―いったん引き受けると、後で断りにくいという心理　ほか）＜ｂｒ／＞第３章　思わず買っちゃう！？巧みなビジネス・テクニック（「あれか、これか」で迫られると弱い―迷っていたのに、いつの間にか「買う」ことになっている心理　「客寄せ商品」の魔の手―よりよいものを見せられたら欲しくなる　ほか）＜ｂｒ／＞第４章　こうしてあなたも騙される（無料体験で負い目をつくる―エステ商法の心理戦　「医学博士の推薦文」には弱い―虎の威を借る「光背効果」　ほか）＜ｂｒ／＞第５章　男と女はいつも「騙しあい」（頻繁に会っていると、いつかは好きになる？―「いつもいっしょに帰ってた」だけで親密に　「デートは遊園地」は効果的―乗り物によるドキドキが、恋のドキドキにすりかわる　ほか）

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[TakaUP48]

人は誰でも欺される素質を持っている。五大欲求①生理的欲求（食欲、性欲等）②安全への欲求③所属と愛の欲求④承認の欲求⑤自己実現の欲求をくすぐって欺す。狙われたら逃げられないマインド・コントロールの手法は、部屋等に閉じ込め外部の情報を遮断し、その後教義などを繰り返し吹き込むという感覚の遮断＝洗脳だ。食事制限、睡眠制限がある。抜けたとしても、再度入信の可能性がある。恐ろしい！先祖の話は、なかった！男女交際で、これからの人、進行中の人は、第５章の「男と女はいつも『騙しあい』」を一度読んでおくと良いかも。

2022/07/29

[rikusu]

読んでいて面白かった　これも何か心理をついているのだろうか

2011/02/02

[sy]

読んだ感想としては、冷静に考えればわかる事、考えなくても分かりきっている事そんな事で騙されない！と思ってしまいがちなのですが、 人は十人十色、老若男女生きていく上で求めるものも弱い部分も全く違うので、ダマされる内容も状況も違うのだと改めて感じました。 世を上手く渡っていくには知っておきたいベーシックな内容の本だと思います。

2017/05/05

[ひょるひょる]

いろいろなところでよく聞く○○効果とかをざっと振り返ることができる。そのくらい。

2017/01/14

[バレバレット]

人の感情・心理を具体的な実験結果を元に分かりやすく説明していて興味深い一冊ですが、ひょっとしてこの本自体が、光背効果なのかもしれませんね・・・。

2009/08/11