内容説明
幼児期・学童期に「関わりことば」を子どもに何度も使うことにより、子どもが健やかに育ち、興味や意欲を高めていく事例をわかりやすく紹介。生きていくための本当の知恵が子どもに伝わります。保育園、学童クラブでの巡回相談、全国から訪れる発達につまずきを持つ子どもたちと接してきた著者の、療育指導30年から生まれた本。
※保護者、保育・教育関係者必読!
※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、予めご了承ください。試し読みファイルにより、ご購入前にお手持ちの端末での表示をご確認ください。
目次
「そっと」―行動をコントロールする力を高めることば
「大事、大切」―人や物への理解を深めることば
「だめ」―自分で判断できるようにすることば
「できた」―区切りを教え、評価を伝えることば
「大丈夫」―気持ちを落ち着かせてくれることば
「~やって、~して」―聞く力・理解する力を高めることば
「いっしょに」―人への関心を持たせ、社会性を育てることば
「~したら、○○ね」―相手の考えを受け入れるためのことば
「はんぶんこ」―相手への思いやりをうながすことば
「あげる‐もらう」―相手との関わりを考えさせることば〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぱんにゃー
20
とても優しい気持ちになれる本です。発達障害の子供を育てる親への本ですが、健常者の子供を育てる親へも、 親自分自身を育てる意味でも素敵な本です。ありがとうございます。(コ)2013/06/06
epitaph3
7
「ありがとう」「そっと」「大切」「はんぶんこ」… 26の言葉をビックアップ。 子どもと関わりをつける、魔法の言葉たち。 簡易な説明、わかりやすい事例。 ひとつの言葉に対する説明も、4ページほどで、かなり読みやすい。 2009/08/12
のり
5
「~したら○○」という取り引きも、我慢して取り組むという力がつく。さみしさへの共感はやさしい行動へとつながっていく。「怖い顔をしない」「怒った声で言わない」という言葉は、自分の感情をコントロールし、相手の気持ちを想像する力を育てる。繰り返される安定した日々こそが、子どもの発達をうながす。言葉は、子どもの成長に影響力を持つ。人や物への見方、自分自身との付き合い方を教えてくれる。自分の成長のためにも、「関わり言葉」の数をもっと増やしていきたいと思います。2014/10/22
さくら
4
知っている言葉(簡単なはずの言葉)なのに、子どもが関わると途端に出てこなくなる言葉たち。シンプルな言葉だけど、シンプルだからこそ子どもに伝わりやすいのだと思う。2023/04/14
hana@笑顔満開のわくわく探索人
4
私はいつも「知識と知恵は全くの別物で、知識を知恵にしてこそ生活が豊かになる」と授業で言っているのですが、もしかしたら特別支援こそが「知識を知恵にする」なのかなと。「してはいけないこと」を知ってるのに、やってしまうのは、知恵になってないのかな。知恵にするための支援で大事なのが「大丈夫」「そっと」「仕方がないよ」「わざとじゃない」などの関わりことばなのかなと、この本を読んで感じた。2018/03/12