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内容説明
荒太(こうた)は小さい頃から何度も引越しをした。今度の小学校も三度目だった。友だちと別れるつらさで自分が傷つくのが怖いから、荒太の友だちづきあいは、いつも浅く表面的なものだった。しかし、今度の学校で、荒太はクワガタくんという不思議な少年に興味を持った。クラスではしゃべらない子だった。何かいわく因縁があるらしい。同級生もみんなそれを受けとめている。生まれて初めて友だちになりたいと思ったクワガタくんの家まで、荒太は行くが、あっさり母親に断られる。クワガタくんが気になる荒太は、その原因が半年前の交通事故にあると知り、当時の新聞を読もうと図書館に向かう…。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tokotoko
37
この本は、まずサイズがね、とっても個性的です。正方形っぽくて、とっても不思議な絵で!不思議なタイトルで!図書館の棚で妙に存在感を発揮してたので、借りてきました。小学5年生の荒太くんは、今度が3度目の転校。しっかりしてるけれど、ちょっと寂しいくらい大人っぽくなっちゃってます。そんな荒太くんが、新しい学校で最初に出会ったのは、とっても静かな・・・クワガタくん(人間です)でした・・・。大人でも対等に読める、児童書です。いい本です。もっともっと棚で存在を主張してほしいです。2015/04/26
7petit
4
荒太は5年生。三回目の転校先でふしぎな少年、クワガタくんに出会います。なぞめいたクワガタくんにひきつけられ、ともだちになろうとしますが・・・。作品の中に出てくる武鹿悦子さんの「きりんはゆらゆら」という詩や、いとこのおにいちゃんが教えてくれた18頭目のラクダのはなしがとても印象的で、おはなしのおもしろさを効果的にしてくれています。印象に残るおはなしでした。2013/11/29
知里
3
きりんが出てくるのかと思ったら、そうではなくて入江君とクワガタ君とのお話しでした。暗い内容もありますが、希望がもてる物語です。十八頭目のラクダの話と高士にいちゃんの存在も良かったです。2016/01/06
てまり
2
これは児童書、ということになるのかな。でもすごく良かった。登場人物がとても魅力的。2006/06/01
りゅん2005
1
気になるからクワガタくんに何回もアタックする荒太。純粋にその気持ちで動くのカッコイイ!!簡単じゃないけど優しい話し。2015/07/13