鬼の帝 聖武天皇の謎

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鬼の帝 聖武天皇の謎

  • 著者名:関裕二
  • 価格 ¥559(本体¥509)
  • PHP研究所(2012/12発売)
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  • ISBN:9784569664743
  • NDC分類:210.35

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内容説明

聖武天皇といえば、藤原不比等の孫であり、藤原氏に操られた「傀儡天皇」のイメージが強い。しかし、本書の著者の視点は異なる。聖武天皇は、歴史の敗者や闇の世界の人々(鬼)を取り込むことで、権力と対等に向かい合おうとした「鬼の帝」ではないかと推測する。また、日本の歴史の基層を築いたのは、藤原氏ではなく、聖武天皇その人にほかならないともいうのである。その一つの例が、天平12年10月26日、わずか400の兵をともに、忽然と平城京から姿を消し、伊賀、伊勢、美濃、不破、近江をめぐり、恭仁京、紫香楽京、難波京とわたり、平城京に遷都したのは天平17年5月。この足かけ5年にわたる「迷走」である。乱に対する恐怖からの逃走と捉える説もあるが、ある時から藤原氏による聖武天皇のコントロールが効かなくなっていることを考えると、この「迷走」の真意さえ謎なのである。気鋭の作家が聖武天皇の正体に迫る、古代史ファン垂涎の一冊。

目次

第1章 二つの顔を持った帝<br/>第2章 藤原の野望と蹉跌<br/>第3章 聖武天皇の実像<br/>第4章 鉄の女 光明皇后の本心<br/>第5章 鬼の帝 聖武天皇

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

chacha

0
山の辺の道と壬申の乱の史跡めぐりをしたので、以前に買ったこの本を読んでみたくなりした。「日本書紀」は誰のために書かれたかと藤原氏を百済の王族と考える説興味がわきました。藤原の子でありながら反藤原の聖武天皇。なかなか面白い。2013/05/22

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