内容説明
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定家はなぜ『土左日記』においてだけ仮名遣いが極度に乱れたのであろうか。本書は定家の機能的な書写態度に原因を見る。他、『古今集』の掛詞や、本歌取の新しい読み等。新見に満ちた注目の書。
目次
1 定家の古典書写(定家本『土左日記』における仮名遣について
定家本『土左日記』仮名遣小考-「を」と「乎」に関するノート
藤原定家の古典書写-嘉禄二年本『古今集』の場合 ほか)
2 藤原定家と本歌取(定家「本歌取」の一様相
「本歌取」覚え書き
本歌取臆見 ほか)
3 定家の周辺(西行歌小考-「年たけて?」歌の生成
寂蓮の古歌受容-『無題百首』を中心に
寂蓮の西行・定家歌受容)