内容説明
自分がだんだん死んでいくみたい……家庭内セックスレスで深く静かに追いつめられる妻。彼女たちとボランティアでセックスする「性の奉仕隊」という組織。年間セックス回数世界最下位の日本で、何がおきているのか? 隊を組織する性人類学者キム・ミョンガン氏とは? 利用した女性は本当に救われたのか? 隊員の本音は?
目次
プロローグ このまま女として終わりたくない
第1章 セックスレス相談所「せい」
第2章 セックス小国日本の現状
第3章 キム・ミョンガンとは何者か
第4章 性の奉仕隊という組織
第5章 奉仕隊を利用した女性たち
第6章 さまざまな選択肢
第7章 隊員たちの本音
エピローグ それぞれの卒業
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
MIKETOM
6
セックスレスに悩む既婚女性たちに、カウンセラーや投薬ではなく「性の奉仕隊」なる男を紹介することによって彼女たちの悩みを解決しようという活動があるらしい。本書はそのレポート。とまあ、理念は立派なんだろうけど、実際は、欲求不満のオバチャンたちを相手に美味しい思いをしている男たちってな側面は必ずある。一応、これは治療の一環であり本気になったりしないことってな前置きをした上での浮気相手紹介とどこが違うのかよくわからなかった。そして、夫たちに芋づる式に知られた場合の阿鼻叫喚は凄まじいものがあるだろう。見てみたい。2022/08/17
たかひー
2
★★★ こういった世界があることを初めて知った。が、どうも読んでいてのめりこめない、腑に落ちなかった。心から同意できないからだろうか。2016/08/04
えがお
1
読書の醍醐味は、自分にない価値観や他者の人生を経験できる事にあると思っているのだが、この本も全く自分は知らない世界だったので、興味深かった。 夫とのセックスレスに起因してがん、鬱等に陥る女性がいること、その解決策として、カウンセリングの他、金品や恋愛を介在しない「性の奉仕者」という名のボランティア男性とホテルで性行為することで救われる女性がいるというのも 自分の中で性のプライオリティーが低い私には驚きだった。確かにヤフーでなく、もっと語っていい分野なんだろうなぁ…2020/08/16
貧家ピー
1
キム・ミョンガンの「性の奉仕隊」は何ものぞ、という本。やはり違和感がある。単なるセックス好きの男と思われても仕方ないし、人間変わるキッカケは無数にある。もちろん「性の奉仕隊」で救われた人もいるだろう。セックスレスで精神を病むまでほったらかしにするのが問題、内容だけに相談しづらいが、心療内科・精神科でも拾い上げることができてなさそうなのも問題だと感じる。2008/07/28
みえ
0
セックスレスで悩む人に「性の奉仕隊」が奉仕するって会社を取材して、どんな感じなのかを書いているんだけど「そんなことが現実にあるもんなの?!」と面白半分で読んだんだけど、私には理解できなかったが内容はなかなか面白かった2011/02/01