光文社新書<br> 「ニート」って言うな!

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光文社新書
「ニート」って言うな!

  • 著者名:本田由紀/内藤朝雄
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 光文社(2013/12発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334033378
  • NDC分類:367.6

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内容説明

その急増が国を揺るがす大問題のように報じられる「ニート」。日本でのニート問題の論じられ方に疑問を持つ三人が、各々の立場からニート論が覆い隠す真の問題点を明らかにする。

目次

第1部 「現実」―「ニート」論という奇妙な幻影(「ニート」のイメージは間違っている 若者に対して真に必要な支援は何か)
第2部 「構造」―社会の憎悪のメカニズム(青少年ネガティヴ・キャンペーン 佐世保事件にみる諸問題 ニートをめぐる「祭り」の状況 ほか)
第3部 「言説」―「ニート」論を検証する(「ニート」論前夜―「自立しない若者」への苛立ち 「ニート」論はいかにして広まったか 週刊誌における「ニート」 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

まる

32
「ニート」の定義に関する問題のように感じた。確かに一般的に「ニート」と言われて想像する中には傷病など何らかの理由で働けないような人は含まれないけれど、この人たちだって働いても教育を受けても求職中でもないから「ニート」の数には含まれている。だから単にこの数をもって「ニート」批判をし、政策、予算組をするのは違うとは思う。けれど、だからといって「ニート」を問題視すべきでないというのも肯定しかねるし、対策や批判が全て無意味だとも私には思えない。第2部の論も根拠に乏しい点があったように思う。参考にはなった。2017/12/15

魚京童!

15
NEETだから。別にいいと思う。働く自由がある。義務なんて間違ってる。しょうがないよね。働きたくない。お酒を飲んで、寝ていたい。でもそうなったら働きたい。躁すら思わない人がいる。それがNEETだと思う。私はすごいと思う。働きたくないっていいながら働く人がいる。休みたいっていいながら休まない人がいる。でも働きたくないから働かない人とか休みたいから休む人とかすごいよね。頭おかしいと思う。だからNEETの人はすごいと思う。だって私にはできないから。そんなの暇で自殺するしかない。覚悟を決めるしかないのだ。2019/01/29

ラウリスタ~

14
本田の第一部、NEETという言葉が英国から誤って移入された結果、雇用環境の変化に伴う若年失業者の増加の対策をする前に「無気力な若者」という不正確な枠組みを作ってしまった批判。第二部内藤、一番面白い。「凶悪化する少年犯罪」という実在しない恐怖を煽り立てることで、自分の価値観と相容れない若者(れっきとした大人)を「教育」しようとする老人社会のほうこそ問題。ただ、後半「国家イデオロギー」的に問題を収斂したのが残念。第三部後藤、朝日新聞の投書で「ニート」という言葉がどのように(誤)用いられたのかなど資料は充実。2017/12/24

i-miya

11
■[読書中]★本田由紀・内藤朝雄・後藤智則『ニートって言うな!』(光文社新書) 2006.03.23    二神能基(ふたがみのうき)  「希望のニート」(東洋経済新報社) P020 困った若者  P106 合成変数 2006.03.25 P177 ヒポコンデリー(心気症) P244 上山和樹 宮本みち子(千葉大学教授・・・当時) P248 池上  中森明夫 P310 読了 月岡貞夫 大澤壽人 2006/03/25

greenman

11
ニート、ニートというけれど、じゃあ実際ニートってどういう人たち?と聞かれると自分かってな解釈しかでてこない。そんな状況を見かねて3人の著者が立ち上がる。ニートの中にも就職を希望している人たちと、就職をする気がほとんどない人たちに分けられる。さらにフリーターと失業者は、ニートとしてカウントされないのによく混同されてイメージ作られる。ニートや非正規労働者は努力が足りないという意見はほとんどまちがっているだろう。たしかに努力をしてない人もいるけど、根本的には日本の労働システムに致命的問題をかかえているからだ。2010/04/25

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